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67 - 本編 ページ7

【伏黒恵の覚醒3】 皆で





山道を歩きながら八十八橋へと向かう。


伏黒
「別にAまで来る必要ない。」


A
「津美紀さんが危ないしれないんでしょ。」
「私も行くよ。」
「津美紀さん、優しくて大好きだった。」
「…だから、助けたい。」


伏黒
「…そうか。」


A
「それに、恵1人で行かせたら無理するでしょ。」
「だから私も行くよ。」


ギュッと恵の頬をつねり、


A
「遠慮すんな、バカ恵。」





伏黒
「よし、行くぞ。」


A
「うん。」


グッと刀の柄を握る手に力が入った。


釘崎
「気づかないとかマジでテンパってんのね。」


ふと、後ろから声が聞こえ振り返る。
そこには野薔薇と悠仁がいた。


虎杖
「別に何でも話してくれとは言わねぇけどさ。」
「せめて頼れよ、友達だろ。」
「伏黒も、Aも。」


チラリと恵を見る。
毒気が抜かれたような顔をしていた。


A
「…じゃあ、皆で行こうか。」





川を渡った瞬間、領域内に引き込まれた。
フジツボみたいな呪霊だ。


虎杖
「出たな。」


釘崎
「祓いがいがありそうね。」


スラリと刀を抜き構える。


??
「あ?」



「!!!」


臨戦態勢に入った私たちの後ろに何かが現れた。
何だこの気配は。
呪霊のようで呪霊じゃないような、不思議な気配。


??
「なんだぁ?先客かぁ?」


虎杖
「…コイツ別件だよな。」
「オマエらはそっち集中しろ。」
「コイツは俺が祓う。」


??
「なんだぁ?遊んでくれるのかぁ?」


不気味な呪霊はニヤリと嬉しそうに笑った。





戦いへ。

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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時

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