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66 - 本編 ページ6

【伏黒恵の覚醒2】 バンジー





鯉ノ口峡谷八十八橋


新田
「呪霊が確認でき次第帳を下ろすッス。」





A
「ねぇ悠仁、なんで紐持ってんの?」


虎杖
「バンジーしてみよっかなって!」


釘崎
「もしからしたらそれで呪霊出てくるかもね。」


A
「いや、待って、それ普通の紐じゃん。」
「バンジーって持っとこう…、ちゃんとした紐で…。」


虎杖
「行くぞー!」


A
「え、ちょ、待ちなって!!」
「あー!!!」





悠仁のバンジーを終えたが何も現れない。
よくあの紐で出来たな。
よく死ななかったなこいつ。

暫く4人で行き交う車を見ながら過ごした。


野薔薇
「ちょっと、呪霊の呪の字も出ないじゃない。」





休憩がてらコンビニでご飯を買って、これからどうしようかと皆で話していた。


伏黒
「これAのだろ、ほら。」


A
「ありがと。」


中学生
「あぁ!!いたーっ!!良かったーっ!!」


あれ、また来た。


伏黒
「……藤沼?」


A
「え?あ、ホントだ。」


藤沼
「良かった、覚えてくれてて。」


久々に見たけど、あんまり変わってないなーとか思いつつ、お腹が減っていたので、話は聞き流しながらモグモグとおにぎりを食べ進めていた。
おにぎりと言えば、棘さんはおにぎりの具何が好きなんだろ。
私は梅が好きだなー。


藤沼
「そうだ伏黒君。」
「あの時、津美紀さんも一緒にいたよ。」


急に聞こえた津美紀さんの名前に思わず反応する。


伏黒
「そうか、じゃあ津美紀にも聞いてみるわ。」


恵の顔を見れば真っ青な顔をしていた。
今のところ致死率100%の呪いだ。
次は津美紀さんかもしれない。





難しい顔をして伊地知さんに電話をかけている恵。
津美紀さん大丈夫かな…。


虎杖
「伏黒の姉ちゃんってどんな人なんだ?」


A
「すごく優しい人だったよ。」
「私もよく遊んでもらってた。」


釘崎
「そうなの…。」


伏黒
「任務の危険度が吊り上がった。」
「この件は他の術師に引き継がれる。」
「オマエらはもう帰れ。」


虎杖
「オマエらはって…伏黒は?」


伏黒
「俺は武田さんに挨拶して帰る。」
「ほら行け!!」


恵はそう言って、悠仁と野薔薇をドサッと車に詰め込む。
私も詰め込まれそうになったが、


A
「私も行こっかな。」


そう言って、恵の手を握った。
恵の手は冷たく汗ばんでいた。





2人で。

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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時

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