66 - 本編 ページ6
【伏黒恵の覚醒2】 バンジー
*
鯉ノ口峡谷八十八橋
新田
「呪霊が確認でき次第帳を下ろすッス。」
*
A
「ねぇ悠仁、なんで紐持ってんの?」
虎杖
「バンジーしてみよっかなって!」
釘崎
「もしからしたらそれで呪霊出てくるかもね。」
A
「いや、待って、それ普通の紐じゃん。」
「バンジーって持っとこう…、ちゃんとした紐で…。」
虎杖
「行くぞー!」
A
「え、ちょ、待ちなって!!」
「あー!!!」
*
悠仁のバンジーを終えたが何も現れない。
よくあの紐で出来たな。
よく死ななかったなこいつ。
暫く4人で行き交う車を見ながら過ごした。
野薔薇
「ちょっと、呪霊の呪の字も出ないじゃない。」
*
休憩がてらコンビニでご飯を買って、これからどうしようかと皆で話していた。
伏黒
「これAのだろ、ほら。」
A
「ありがと。」
中学生
「あぁ!!いたーっ!!良かったーっ!!」
あれ、また来た。
伏黒
「……藤沼?」
A
「え?あ、ホントだ。」
藤沼
「良かった、覚えてくれてて。」
久々に見たけど、あんまり変わってないなーとか思いつつ、お腹が減っていたので、話は聞き流しながらモグモグとおにぎりを食べ進めていた。
おにぎりと言えば、棘さんはおにぎりの具何が好きなんだろ。
私は梅が好きだなー。
藤沼
「そうだ伏黒君。」
「あの時、津美紀さんも一緒にいたよ。」
急に聞こえた津美紀さんの名前に思わず反応する。
伏黒
「そうか、じゃあ津美紀にも聞いてみるわ。」
恵の顔を見れば真っ青な顔をしていた。
今のところ致死率100%の呪いだ。
次は津美紀さんかもしれない。
*
難しい顔をして伊地知さんに電話をかけている恵。
津美紀さん大丈夫かな…。
虎杖
「伏黒の姉ちゃんってどんな人なんだ?」
A
「すごく優しい人だったよ。」
「私もよく遊んでもらってた。」
釘崎
「そうなの…。」
伏黒
「任務の危険度が吊り上がった。」
「この件は他の術師に引き継がれる。」
「オマエらはもう帰れ。」
虎杖
「オマエらはって…伏黒は?」
伏黒
「俺は武田さんに挨拶して帰る。」
「ほら行け!!」
恵はそう言って、悠仁と野薔薇をドサッと車に詰め込む。
私も詰め込まれそうになったが、
A
「私も行こっかな。」
そう言って、恵の手を握った。
恵の手は冷たく汗ばんでいた。
*
2人で。
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時