81 - 本編 ページ21
【VS漏瑚】 特級呪霊
*
A
「…やっぱり帰り遅くなりそうだな。」
目の前にいるのは火山頭の呪霊。
恐らく、前に悟が戦ったやつだと思う。
悠仁から聞いた特徴とよく合っている。
素早く伊地知さんに連絡をいれ、再度向き合う。
A
「アンタさー、前に悟にボコされた呪霊でしょ。」
??
「…五条悟の事か。」
A
「そうそう!悟にフルボッコにされたんでしょ?」
??
「その口ぶり…、五条悟と親しいみたいだな。」
A
「さぁね、教えてあげなーい。」
??
「殺す。」
呪霊の物凄い殺気に冷や汗が頬を伝った。
*
A
「…2級呪霊祓う任務でここに来たんだけどさー。」
目的の場所に着き、仕事に取り掛かろうと思ったら1匹?の呪霊が背後に現れた。
明らかにそこらの呪霊とは違う異質な雰囲気を纏っていた。
火山頭に高い呪力。
悠仁が言っていた特徴に該当する。特級だ。
A
「なんで特級呪霊がいんのかな?」
??
「お前に教える筋合いはない。」
A
「まっ!そうだよね〜。」
「てか、普通に喋れるんだ!凄いねぇ。」
「こないだ高専を襲った呪霊とお友達かな?」
??
「…随分と喧しい小娘だな。」
私の顔を見ていかにもめんどくせーという顔をされた。
呪霊なのにめちゃくちゃ表情豊かじゃん。すげ。
*
A
「…五条悟と親しかったらどーするつもり?」
絶対、この呪霊には敵わない。
今この瞬間に殺されてもおかしくない。
それぐらいにこの呪霊と私には実力の差がある。
六眼を使わなくてもハッキリわかる。
??
「殺せば多少なりともこの間の仕返しになろう。」
A
「なるほど!じゃあ私はうってつけだね。」
なるべく時間を稼げ。
悟が来るまで。
A
「私を殺したら悟はかなーり落ち込むよと思うよ。」
「良かったね、いい仕返し材料だ。」
??
「…そうか、ならば少し手加減をせんとな。」
A
「手加減?」
??
「死体まで灰にしたら面白くないだろう。」
A
「そりゃ確かに。」
悟はこの呪霊を弱いと言っていたらしいけど、そこらの術師では誰一人勝てないぞ。
A
「あ、ちょっと待ってね。」
??
「…なんだ?仲間でも呼ぶのか?」
A
「違う違う〜、無くしたら困るやつ仕舞うの。」
眼帯を外し、指輪を無くさないように左手の薬指に着ける。
A
「…はーい、準備おっけー。」
*
早く来て。
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時