72 - 本編 ページ12
【稽古2】 ヒント？
＊
五条
「いやぁ〜指の呪霊だけじゃなくってさ〜。」
「遺体を調べてビックリ！！」
「なんと例のブツの受肉体だったの。」
例のブツ？呪胎九相図？
受肉体？悠仁と野薔薇が戦った相手か？
五条
「特級相当を各個撃破！！今年の1年は豊作だね。」
「僕の指導者としての腕がいいのかな。」
指導してたっけ？
てか待って、カップに砂糖入れ過ぎじゃない？
それ飲み物の域を超えて砂糖だよ。
飲み物の味すんの？
五条
「どう？目星はついた？」
なんの目星よ。
五条
「僕下戸だからノンアルでも構わないよ。」
「引き続き声掛けよろしく。」
へ〜下戸なんだ意外。
てか、何の話？
そう言って悟はプツンと電話を切り、今度は携帯を操作し始めた。
五条
「さて…後は頼むよ、冥さん。」
＊
A
「…いい加減離してよ。」
五条
「だーめ。」
A
「稽古つけてくれるって言ったじゃん。」
稽古つけてあげるよ。と、言う言葉に釣られて付いてきたらこれだよ。
まんまと騙され、かれこれ30分ほど悟の膝の上に座らされている。
逃げようにもお腹に回している手のせいで、逃げようが無い。
しかも電話かけ始めるし、こんな事なら来なきゃ良かった。
五条
「Aの抱き心地がいいせいだよ。」
「離したくなくなる。」
A
「誰かー、ここに変態がいまーす。」
五条
「コラコラ、暴れるとチューしちゃうぞ。」
そう言ってグイッと顔を近づけて来るからぶん殴った。
A
「おいこら、無限使って止めんな。」
「てか稽古つけてくれるとか絶対嘘だろ。」
五条
「あっ、バレた？」
A
「死ね。」
ジタバタと暴れ、悟から脱げ出そうとする。
本人は私の暴れなんて意に介してないようで、
こらこら、落っこちちゃうよ〜。と、呑気に笑っている。ムカつく。
五条
「もー、しょうがないなぁ。」
「特別にヒントをあげるよ。」
ヒント？
五条
「Aはさぁ、もっと強いはずだよ。」
「僕と同じその眼でよーく見てみなよ。」
(名前
「………えっ、それがヒント？」
五条
「そ！じゃあ僕行くから頑張ってね〜。」
呑気にそう言う悟は抱いていた私をソファに降ろすとどこかへ言ってしまった。
A
「えっ、ちょっと！」
「意味、わかんないんだけど…。」
＊
なんじゃそりゃ。
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作者名：mito | 作成日時：2021年1月17日 0時
