8 - 本編 ページ8
【あれ?幼馴染だよね?】 1年後
*
五条
「あ、そうだ。」
「1年生の男の子が今日から寮に入るよ〜。」
「A、仲良くね?」
眠くてウトウトしている私にそう声をかける悟。
同い年の男の子かぁ。
仲良く出来るといいな。
五条
「ねぇ〜?聞いてる?」
悟の腕の中は心地良い。
五条
「A?おーい?」
あったかくて、いいにおい。
A
「…聞いてる。」
「男の子、来るんでしょ。」
「仲良くするよ…。」
彼は眠さでぼんやりと答える私を見て、眠そうだねぇ。と言って面白そうに笑った。
あの日から悟には時々、一緒に寝てもらっている。
悪夢を見た日は集中力も落ちるし、何より眠い。
それを話したら、こうして一緒に寝てくれるようになった。
彼の温かさのおかげなのかは分からないが、一緒に寝ると悪夢は見ない。
勿論やましい事はしていないし、されてない…はず。
でも、この絵面は…多分、…いや、絶対アウトだと思う。
悟が通報されない事を祈ろう。
A
「…名前は?」
五条
「ん?」
A
「その男の子の名前。」
五条
「伏黒恵くん。」
A
「……めぐみ!?」
名前を聞いた瞬間、今まで私を襲っていた眠気がどこかへ吹き飛んだ。
ガバッと勢いよく起き上がる私に驚いたのか、悟は目を丸くしている。
五条
「どしたの急に。」
「もしかして恵と知り合い?…彼氏?」
A
「違うわ、バカ。」
きっとあの「めぐみ」だ。
男の子で「めぐみ」なんて名前はそういないだろう。
…よかった、また会えるんだ。
五条
「…なんか、妬けるなぁ。」
A
「え?」
バッと悟が勢い良く起き、私を押し倒す。
ムスッと不機嫌そうな顔をした悟が見下していた。
その瞳はなんだかつまらなそうに見えた。
悟のこんな顔初めて見た。
A
「なに?ヤキモチ?」
冗談半分でそう言った。
ムスッとしたその顔が少し可愛く見えたんだ。
五条
「…そうかもね。」
A
「…へっ?」
五条
「…さっ、そろそろ行こっかね。」
そう言うと、起き上がって離れてしまった。
A
「あ…。」
五条
「知り合いなら、挨拶にでも行ってきなよ。」
「たぶんもう男子寮にいるからさ。」
A
「…うん。」
悟は目隠しをしながら、じゃあね。と出て行った。
悟が離れてしまったのが寂しく感じた。
*
五条
「…大人げなかったかな。」
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mito(プロフ) - ハナさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2021年3月7日 23時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いえいえ!これからも応援し続けさせて頂きます!頑張ってください! (2021年3月7日 18時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - ハナさん» ご指摘ありがとうございます!次回から気を付けて書きたいと思います! (2021年3月7日 17時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 更新頑張ってください! (2021年3月7日 16時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 面白いお話ありがとうございます!大変恐縮なのですが真依さんの「依」は「衣」ではなくニンベンのある「依」だと思います。指摘が間違っていたらすみませんがご確認の程宜しくお願い致します。 (2021年3月7日 16時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月13日 21時