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京都姉妹校交流会6。
*
挑戦。
*
棘さんの呪言で動きを止め、反撃をしつつ、悟の元へ向かう。
屋外に出て体制を立て直す。
私の術式なら…。
A
「…呪霊に近付ける隙を作って。」
加茂
「…何をするつもりだ?」
刀を投げ捨て、眼帯を外す。少しでも体を軽く。
A
「私の術式を使って止める。恵!」
伏黒
「…わかった。」
「鵺、狗巻先輩が止めてくれる、ビビらずいけ。」
恵が鵺を放った瞬間、続くようにして呪霊へと全力で走る。
A
「…棘さん!お願い!」
*
目の前で血飛沫が舞った。
狗巻
「〜〜。」
振り返ると棘さんは血を吐いて蹲っていた。
目の前には呪霊が。
花御
「まずは一人。」
私に向かって木の根の様なものが上から降り注ぐ。
A
「っ!」
焦るな。大丈夫、よく見ろ。この眼で。
少し、ほんの少しだけ攻撃がゆっくり見えた。
A
「…大丈夫。」
私のすぐ横を木の根が穿いた。
束ねていた髪が切り飛ばされ、体には切り傷が入る。いやむしろ、これで済んだの奇跡だ。
あと1cmでもズレていたら多分死んでた。
花御
「!」
A
「あっぶねぇ。」
伏黒
「A!!」
叫んだ恵の影が伸び、私の足元へ何かを届けた。
A
「恵の呪具…!」
咄嗟にそれを取り、呪霊の2撃目を防ぐ。
A
「ぐっ…!おっも…!」
呪霊の攻撃は重く、私の体がミシミシと音を立てる。
でもなんとか受け流し、距離をとる。
伏黒
「大丈夫か!?」
A
「ありがと、私は大丈夫!」
放り投げた自分の刀を回収し、恵に呪具を返した。
A
「棘さんは!?大丈夫!?」
憲紀さんと棘さんに視線をやった瞬間、憲紀さんの後ろに呪霊が迫っていた。
A
「っ、あぶなーー
ドゴッと凄い音を立てて憲紀さんが吹っ飛ばされた。
それに追い打ちをかけるように、次々と呪霊の攻撃が繰り出される。
伏黒
「生きてますか!!加茂さん!!」
恵が助けに入らなかったら確実に死んでた。
伏黒
「加茂さんを頼む!」
そう行って恵は加茂さんを私にぶん投げた。
慌ててキャッチしたが、加茂さんはダラダラと血を流してぐったりしていた。
すると私の後ろで蹲っていた棘さんはゆらりと立ち上がり、呪霊に向かって歩いて行く。
A
「棘さん?」
伏黒
「狗巻先輩!それ以上は…!」
狗巻
「「ぶっとべ」」
呪霊が吹っ飛んだと同時に棘さんは大量の血を吐いた。
*
血が流れる。

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mito(プロフ) - 稲荷さん» ありがとうございます! (1月16日 12時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
稲荷 - ふおぉぉぉ!更新頑張って下さい! (1月16日 6時) (レス) id: cdc9489625 (このIDを非表示/違反報告)
mito - 琥珀さん» あんまり恵の出て来てないので、現時点では五条落ちになると思います。更新頑張ります。 (1月15日 17時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 是非、五条悟落ちでお願いいたします。 (1月15日 16時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 是非、五条悟落ちでお願いいたします。 (1月15日 16時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月13日 21時