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27 - 本編 ページ27

【懺悔と愛2】 ごめん





A
「…あったかい。」


五条
「おはよう、A。」


聞きなれた声が私の上から降ってきた。


A
「悟、なんで…?」


五条
「出張終わったから帰って来たんだよ。」
「そしたらAが倒れてたから驚いた。」
「凄いうなされてたし、体も冷えてるし…。」
「だから、いつもみたいにくっついて寝てた。」


だからあんなにあったかかったんだ。





悟はこっちに来てと、私の手を引きソファへ。
私はソファに座り、悟は床にしゃがみ込んだ。


五条
「あの、さ…。」


A
「…なに?」


五条
「……ごめん、ごめんA。」
「許して貰えないかもしれないけど…。」
「約束破って、ごめん。」
「怖がらせて、ごめん。」


私を見上げている鮮やかな蒼い瞳が悲しそうにゆらりと震えた。


五条
「…僕のこと、嫌いになった…?」


弱々しく、そう聞かれた。
いつもの自信たっぷりな悟はどこへ行ったんだろうってぐらいの豹変ぶり。


五条
「嫌いなら、五条家の決まりなんて壊して…。」
「…僕が、Aを自由にしてあげるよ。」


何も言わない私を悟はじっと見つめる。

私と同じ色の眼に私はどう写っているんだろう。


A
「…悟がいないと寝れなかった。」


五条
「…え?」


A
「寒くて寝れないし、睡眠不足で体調崩した。」
「任務にも出れなくて迷惑かけたし…。」
「頭の中は悟のせいでごちゃごちゃだし。」


五条
「それ僕のせいなの?」


A
「黙って聞けバカ。」


五条
「すみません。」


A
「それに…、嫌いならこの家に今私はいないよ。」


五条
「A…。」


抱きしめようとしてくる悟をサッと避け、冷たい視線を送る。


A
「嫌いじゃないけど、許さないから。」


五条
「えっ。」


A
「もう勝手にあんな事しないで。」


五条
「うん、わかった。」


A
「なら、良し。」
「許してあげる。」


良かったー!と、笑顔を取り戻した悟。
された事を考えれば一発ぶん殴っても許されると思うけど…まぁ、いっか。
次はないってことで。

そう考えていたら、いきなり抱きしめられた。


五条
「A、好きだよ。」


優しい優しい声で悟はそう呟いた。
久々に感じる悟の体温に私は、そっと彼の背中に手を回した。





五条
「Aは?」


A
「?」


五条
「僕の事好きだよね?」


A
「…ノーコメント。」

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mito(プロフ) - ハナさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2021年3月7日 23時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いえいえ!これからも応援し続けさせて頂きます!頑張ってください! (2021年3月7日 18時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - ハナさん» ご指摘ありがとうございます!次回から気を付けて書きたいと思います! (2021年3月7日 17時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 更新頑張ってください! (2021年3月7日 16時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 面白いお話ありがとうございます!大変恐縮なのですが真依さんの「依」は「衣」ではなくニンベンのある「依」だと思います。指摘が間違っていたらすみませんがご確認の程宜しくお願い致します。 (2021年3月7日 16時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mito | 作成日時:2021年1月13日 21時

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