196 ページ5
ー
照「何だよ、また恋愛相談か？」
麗「…心配してたのに元気そうね」
照「今のうちに聞かねぇと後悔するぞ〜」
久しぶりに彼女から連絡が来た。
俺の好きなチョコアイスを買ってくれて気分は良い。
麗「美人な方だし、頭も家柄も良い。
なのになんで彼氏ができないのか分かる？」
照「…高嶺の花だから」
麗「え、？」
照「馬鹿な男は出来のいい女を負担に思う。
そんな男は相手にすんな」
食べ終わってしまったアイスのカップを
ゴミ箱に投げ捨てる。
麗「Aちゃんは雑草だからモテるの？」
照「は？聞き捨てなんねぇな、Aはいい女！
ただ俺に勇気があっただけ。」
麗「…彼女が羨ましい、私惨めだな」
照「たまには恥曝け出せ。
1人で抱え込むと病気になる」
麗「…元気になってね」
もうこの人にはバレていたようだ。
笑って誤魔化しても無駄な気がする。
麗「今日訪ねた本当の理由はこれよ。」
大きい封筒を取り出して俺に差し出す。
中から取り出すと謝罪文と書かれた紙。
読み進めると、あの事故のことが書いてあった。
麗「貴方のお父さんが受け取れなかった補償金。
Aちゃんが居なきゃ見過ごされていたわ。
改めて、心からお詫び申し上げます。」
妹が知ったら喜ぶだろうと思って、その足で病院へ。
そこで事態に気づいた。
光「…いたの？」
照「どこ行くんだ、康二のところか？」
光「…そう、手術の準備に」
照「もういい、2人とも手を尽くしてくれた。」
光「手を尽くした？
まだ何もしてあげられてない！」
照「もういいんだ、ありがとな。」
医者と妹の会話を偶然聞いてしまった。
康二の動脈が奇形で、手術は危険だと。
イコール手術が出来ないんだと。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんむ（みし）
| 作成日時：2021年10月28日 23時
