ただ愛する仲 Ⅳ【Hikaru.I】 (ページ17)

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亮「はい、頼まれてた図面！」

『ありがとうございます、』

亮「何か問題でも見つけたの？
　結構前に見たけど何ともなかったよ？」

『…設計者が自分の手で亡くなったと聞きました。』

この話に目黒くんが食いついてきた。
人の不幸は蜜の味ってか？

蓮「え、がち？でも確かに。
　責任がないなら悔しくて死ねねぇな」

『謝罪だけを残して死を選ぶなんて無責任じゃ…？』

亮「うーん…あ、ふっか」

咳と鼻水が止まらない私に帰るよう促す。

『いや、大丈夫です、』

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この日は頑張れたけど、次の日は病欠。
照に暖めて貰ったのに結局風邪だなんて。

…せっかく現場に行ける日だったのになぁ。

ベッドで横になっていると電話がかかってきて
無意識に笑みが溢れる。

照〈もしもしっ、風邪！？〉

『もう、だいじょうぶ』

照〈嘘つけ、声に元気無さすぎだろ〉

『治りかけてるよ〜』

照〈あんな薄着で歩くから…。飯は？〉

『喉痛い、食べれないの』

物凄い心配をしてくれるから
風邪を引いても案内良いものかもと錯覚する。

照〈何か食わねぇと、食べたいのは？〉

『…アイスがいいなぁ』

照〈風邪なのに…はぁ、家にあんのか？〉

『わかんない、いまなんじ？』

時間を聞くと、母が部屋に入ってきた。

母「起きた？ご飯よ」

『分かった、…掛け直すね』

ベッドにスマホを置いて、リビングに向かった。

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