ただ愛する仲 Ⅱ【Hikaru.I】 (ページ2)

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深澤代表から渡された太い冊子。

辰「現場の変更点と図面を照らし合わせよう」

『はい、』

辰「現場に居る、うちの社員に紹介しようって…
　だから俺から連絡しておく」

相当私が不安な顔をしていたからか、
深澤代表は吹き出した。

辰「大丈夫、上手くやれるよ〜！」

『ありがとうございます…』

不安なのには訳がある。
現場、と言ったらあの人の顔しか浮かばない。

『あの…現場に居る方のお名前は？』

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大「ねぇ、来るなら来るって連絡してよ〜
　んで？今日はどうしたぁ」

『最低な男に会った』

大「え、昨日徹夜で語り合ったじゃん！」

『関わりたくないのに…
　あぁ、もう。職場が同じなんだって。』

漫画を描く手を止めて、興味を持ち始めた。

大「それで？」

『つらい経験をしたのか、ただのひねくれ者なのか
　 …とにかく配慮に欠けてる！
　関わったら泥沼に引きずり込まれそう…』

大「おい用心しろよ〜〜！
　人は悪い方に流れていくもんだし。
　好奇心に勝てないのと同じ心理じゃん？」

『ありえないって』

大「あーー！俺も出会い欲しい！！！」

彼はアニメで手一杯だろう。

一体、嫁が何人いれば気が済むのか。

苦笑いをしていると、突然目を白黒させて
息がしづらそうな状況。

『え、大介？ちょ、え！？』

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