ネージュに染まれseason3 (ページ34)

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印をつけて　目黒side ページ34

「酔ってるよ今わたし」

『うん』

「でもわたし記憶は無くなさいタイプなんだよ」

『うん』

「でも酔ってる」

『うん』

きっと今から君の口から出る言葉は俺にとってあまりいいものではない気がしたのは俺の勘だったんだけど

「れんとでーとがしたい」

まっじか

全然違うじゃん

記憶は無くなさいタイプなんでしょ？

俺の手をぎゅっとして呟いた言葉に心臓がドキッとする

『明日の朝お前それ覚えてんの？』

試すように口を開けばAを目を瞑り呟くんだ

「ぜんぶおぼえてる
ぜんぶおぼえてるからどうしたらいいのかわかんないんだよ」

苦しそうに掠れた声でそんなこと言うなよ

君の発言にジェットコースターのように俺は感情を左右されて

『翔太くんとなんかあった？』

聞きたくなかったのに聞いたのは知りたくないのに知りたかったから

聞かない方がいいかもなのに聞いちゃうのが俺のわるいとこ

「うぅんしょうたのこと知っちゃって...それにキスしたうんキスしたね」

苦しそうに辛そうに呟いた言葉に俺は頭をかいたんだ

ほらやっぱ知らなきゃよかったのに

でも言わなくてもいいことを言っちゃう君が

隠し事が苦手なそんな君が

俺は愛おしいんだ

『あーねっうんそっか
まあでも俺記憶力悪いから都合の悪いこと忘れるタイプだから忘れた
あーでも今度から翔太くんと2人禁止ねラウールとか連れてってよ
ほら、じゃあ今日はおやすみな』

かっこつけてだっさいこと言ってんの君にはバレてんのかな？

「れん？」

『ん？』

「........おやすみ」

『うんおやすみ』

君の本当に言いたかった言葉はなんだったんだろう？なんて少しだけ考えて俺は自分の部屋に戻るの

やっぱ誰にもとられたくないや

とか考えながら今度はすぐ眠りについたんだよな