ネージュに染まれseason3 (ページ17)

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越して越えて飲み込んで岩本side ページ17

リビングの椅子に座りながら一点を見つめるAはここ2日抜け殻のようにボーッとしてる

多分なにかあったんだろうけど

ラ「A？コンビニ行くけど行く？」

「ん？ああ、いいや」

ラ「......そう」

大好きなラウールにもあの感じだし

渡「A？美容液の試供品もらってきたからやるよ」

『あーうんありがと』

翔太から袋を受け取るとテーブルに置いてまた視線を中庭へと移した

渡「まだあのモードおわんないの？」

小声で話す翔太に頷けば翔太は頭をかいて冷蔵庫へと向かう

Aが何かと頼るようになってる阿部ちゃんは社内研修だとかで3泊4日も沖縄だし

どうしたもんかなーと意を決して原因を聞こうとした時リビングのドアが開いて入ってきたのは目黒だった

友達のとこ行くとか言ってたっけな～2日ぶりに帰ってきた目黒はただいまーと歩いてくるとAの横に座り顔を覗き込んだ

目「なにお前その顔どうした？」

『あ、おかえり、あ、うんちょっと、あ』

もごもごしながら話すAを見て目黒はふふっと笑うと優しくAの頭を撫でたんだ

目「前に進んだ？」

『...っ蓮....わたし』

目「んふAお前可愛いなやっぱ」

そんな目黒のやりとりにドキッとして

笑いながらAの頭を撫でる目黒を見つめるAはからかわないでなんて少し拗ねてててさ

やば、

先越されるって俺も多分翔太も少し焦ってたんだ