ネージュに染まれseason2 (ページ10)

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え、だって仕方ない向井side ページ10

「なにしてんの？」

『ん？撮った写真見ててん』

「わ、凄いこれめちゃいい写真じゃない？」

『これもええよ』

「めちゃめちゃ笑ってる」

『せやろ？』

カメラを覗き込みながら笑うAちゃん

自由で気まぐれなのに繊細そうで放っておきたくないな

と思わせるんだ

構ってあげたいって

そばにいてあげたいって

『ねえさっき言ったことほんまやから』

見ながら冷静を装い声を出した

「無理だよ」

『え？』

Aちゃんを覗き込めばAちゃんは目を細めてて

「利用するとかそんなの無理」

『ええよって言っても？』

「優しくて繊細で優しいじゃん？」

『で？』

「そういう人すきだから私だからね無理」

ずるいと思った

そんなん言われたらなんも言えへんし

そんなんずるいやんって

「でもその優しさに甘えさせてもらうことがあるかもしれない」

『え？』

「気持ちがいいからさやっぱ康二は」

『...っずる』

目を逸らしたAちゃんの頭を撫でれば唇を噛んで立ち上がり勢いよくお風呂場へと向かっていった

こんなにライバル多いことってある？とか思うけど

しゃーないやん

好きなんやからしゃーないやんなそんなん