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宣戦布告 目黒side ページ7

「蓮?線香花火しよ」






『ん?いいよ』






珍しい







誘われるなんて









『久しぶりにした』







「私も」







『なに?どうした?』







1本目の線香花火はもう落ちそうで2本目を手に持つAは難しい顔をしてるんだ







きっとなにか言いたいことでもあるんだろうからさ優しくね出来るだけ優しく聞いたんだ








「ジェシー」





『ああ、うん』






「高校の後輩」






『そうなんだ』






「それと北斗も」






『ん?』






「あ、あの夜の」






『ああ、うん』








Aの言いたいことは言わなくてもいいことなのに眉を下げながらそんなこと言い出すんだもん







『いいよ』





「え?」





『それ聞いても聞かなくても俺はAに対して変わんないから』






「...でも」






『いくら絆創膏貼って帰って来ても男と夜道でもめててもさ俺がAに抱く感情変わんないから1ミリも』






「え?」







2本目の線香花火はいつのまにか終わってて俺はAの飲みかけのラムネに手を伸ばすんだ







『全部Aだろ?だからもっと教えてよ』







「でもいいことないよ」









自分がどんだけ汚れた女だと思ってんのか知らないけど








『今目の前にいるAだけ俺今興味あるからね』









唇を噛んだAを見てさ







その隙だらけの顔ここの人たちに見せてんだとか







なんかやだとか






思ったりしてさ








『俺ね誰にも負けないから』








口に出して有言実行みたいな?







「蓮って素直だよね」









とか言い出すAに







俺だけみててよって思ったんだ









「たまに子供みたい」









そんな風に歳下扱いするならさ








俺だって容赦ないからな

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作者名:むぅ | 作成日時:2019年9月14日 1時

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