ネージュに染まれseason2 (ページ25)

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廻る廻る想いを乗せてページ25

「せっかくお昼食べようって話してたのにそんなにコーヒーカップ乗りたかったの？」

『いや、絶対回さないでね気持ち悪いから』

「ねえAちゃんこれ回す乗り物なんだけど？」

『存じ上げてます』

「手がかかるよねえおねえさん」

『すいません』

勢いよくコーヒーカップの中にラウちゃんを詰め込んでドアを閉めた私にラウちゃんはため息をついた

「タイガーたちで慣れてないの？」

『え？』

「タイガーたちだってみんなみたいなとこあるでしょ？Aちゃんに」

真っ直ぐ私を見つめる力強い目にこの話しをあやふやにする気が起きなくて

視線をそらして口を開いた

『多分ちょっと違うかな』

「そっか」

多分さ君は人との距離の保ち方が絶妙なのかもしれない

触れるとこには触れるくせにそっと引くんだもん

だからかな、つい話してしまうんだよ

『依存が真ん中に存在してるから』

「うん」

『ラウちゃんくらいの頃からさ私は大我たちが求めてくれるからそこに存在してたってのがあるんだよね』

「みんなもAちゃんを求めてくれてたから」

『そうね、そんな感じ』

「ねえ、みんなはAちゃんに求めることなんて何にもないよ」

『え？』

出会った頃より少しだけ低くなった君の声にその言葉に思わず君の視線にゆっくり私の視線を合わせたんだ

「ここにAちゃんがいることだけ
それだけなのAちゃんっていう存在に惹かれてるだけ」

『ラウちゃん？』

「難しいことなんてなくてみんなそれだけだよ
Aちゃんがいてくれたら嬉しいし楽しいよ」

ねえ

君は本当に16歳なの？