ネージュに染まれ (ページ45)

今日:28 hit、昨日:47 hit、合計:1,845,458 hit

君アレルギーページ45

『あ、翔太』

サービスエリアに着いてトイレから出ればトイレの外で翔太は壁に背をつけて立っていて私を見ると眉間に皺を寄せた

渡「携帯も見たくないなら根っこをどうにかしろよ」

『二泊三日くらい何も考えさせないでよ』

渡「じゃあ帰ったらちゃんとすんの？」

『いくら丼にしようかな～』

渡「待てって」

私の手を掴むとじーっと私の目を見つめる翔太はやっぱ見透かしてるみたいでさ

『翔太に関係ある？』

首を傾げて笑ってみればやっぱり翔太は眉間に皺を寄せたままなんだもん

渡「ある。俺が嫌なの」

『なんだよそれ』

ゆっくり手を離そうとすれば私の名前を呼ぶ声が聞こえる

「A？あ、翔太くんラウールが探してる中で」

渡「ん、行くわ」

翔太はゆっくり私の手を離し背を向けて歩き出したんだ

『蓮っていつもタイミング悪い』

振り返れば蓮はいつも通り笑ってて

目「タイミングいいの間違いだろ」

『悪いでしょ』

目「そう？まあいいけどさほら、行くよ」

蓮に手を引かれみんなと海鮮丼を食べながら目の前に座る翔太にそっと呟いたんだ

『翔太が優しくしてくれたら考える』

渡「...は？」

向「は？なに？Aちゃん翔太くんにいじめられたん？」

騒がしくなるみんなに笑ってみれば翔太はふふふと笑ってて

渡「俺お前にだけは誰よりも優しくしてるつもりなんだけどね」

とか言うんだよ

むず痒いななんかさ