稀血のペットになりました。

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少しの間沈黙が流れる。

おはぎが運ばれてきたものはいいものの、どうしたらいいか分からない。

普段ならご主人様に口移しで食べさせてもらうが…。人前で同じようなことをするわけにはいかないだろう。

じぃ、と見つめると意図を汲み取ってくれたらしく、

「流石に人前ではしねェ。その代わりこれで我慢しろやァ」

とテーブルに備え付けてあったすぷーんというものでおはぎを掬い、私の口元へ運んでくれる。

『うへへ、美味しいです。』

口移しではないが、いわゆるあーんと言うやつに思わず口元が緩んでしまう。案外これもいいかもしれない。

すかさず、私もご主人様にあーんをしてみる。

一瞬戸惑った表情を見せたが、快く口を開いてくれた。

「あ〜ここ、ついてらァ。」

どうやら私の口元に餡子がついていたらしく、指で拭った後、ご主人様の口へと入る。

『ご主人様もついてますよ、お返しです！』

ご主人様の口元にもついていたので、お返しをする。

…なんだかこれじゃあただのラブラブカップルみたい…。

そんな事を思っていると、ふいに後ろから話しかけられた。

「あれ？不死川さんじゃな〜い。横にいるのはもしかして彼女さんなのかしら！素敵ね！キュンキュンしちゃうわ〜」

たしかこの方は…恋柱様

「おい、誰の許可を得て甘露寺と喋ってるんだ。甘露寺と喋っていいのは俺だけなんだぞ(ネチネチ)」

と蛇柱様。

どうやら濃いメンツに絡まれたようだ。

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