何年ぶりかの再会 ページ9
白石サイド
医局に緋山先生と藍沢先生がいる。なんだか変な気分だなと笑ってしまう。
スクラブを着れば懐かしいあの頃のまま。
緋「着替えたわよ。行きましょ。」
と、緋山先生が言う。隣でいつの間にか藍沢先生もスタンバイしてる。
そして、私の隣には冴島さんと藤川先生。
何年ぶりかの懐かしい顔ぶれ。ただ一人を除いては…だけど。
藤「久しぶりだなぁ、藍沢、緋山!」
と、藤川先生は無理に笑う。
白「行こっか。Aの所に。今日も薬使ってるから動けないだろうし、今個室だから。そこで話すね。」
と、私は言い、
Aがいる病室へと向かった。
ー病室ー
白「A、私よ。」
と、まず私が入る。すると、目の前にはベッドの背もたれを斜めにして本を読んでいるAだった。
「忙しいから良いのに…笑あれ?今日はめぐちゃんだけ…じゃないの?」
流石、感が鋭いのは衰えてないみたい。
白「うん。今日は藤川先生と冴島さんも来てるよ。」
と、私が言うとカーテンを開けて藤川先生と冴島さんが入ってきた。
藤「よ、A。体調どうだ?」
と、藤川先生が聞く。すると、それを聞いた冴島さんが
冴「こら!藤川先生。上から目線すぎます。うざいからやめてください。それに腕は絶対Aの方が上ですから。」
と、ピシャリと言った。
その様子を見てたAが、ふふっと笑う。
藤「あっ!そうそう!今日はまだ人が来るぜ?」
と言うと藤川先生は一旦個室から抜け、再び戻ると…
A「美帆ちゃん?!耕作?!?!」
と、Aがこれでもかと言うほどの声で叫んだ。
あちゃぁ…と、頭を抱えるのは私だけじゃない。隣に立つ冴島さんもだ。
緋「あんた!何やってんのよッ!」
と、ベッドの上のAを優しく強く抱きしめながら言った。
耕「緋山の言う通りだ。お前は…。」
と、Aのベッドサイドで藍沢先生も言う。
こんな感動的な再会の最中申し訳ないけれど、今Aには時間がない。
説明しなくちゃ…と口を開く。
その時隣に立つ冴島さんは優しくギュッと私の手を握り、藤川先生は大丈夫だと言うかのように強くうなずいた。
白「再会したばかりでごめんね。あのさ。一応検査結果が出てさ。ここで説明しても…良いかな?」
と、私は話を切り出した。
緋「…うん。」
耕「よろしく頼む。」
そして、Aは…
「お願いします、白石先生。」
と、それぞれに言った。
243人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍沢先生が好きな人 - 山P大好きで学校で山P山Pって先生に苦笑いされました。(笑 (2020年9月26日 10時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 私生意気な14歳 (2020年9月26日 10時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 藍沢先生が好きな人さん» 返信遅くなりすみません!嬉しいお言葉、私には持ったいないくらいです。ありがとうございます!!! (2020年9月26日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 頑張ってください。これから楽しみにしてます。 (2020年9月24日 23時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 赤兎さん» 赤兎さん、早速コメントありがとうございます!そうですよね…!バッドエンドだからこそ、本当はもっとこうだったのにー!とか思い浮かびます。ご意見ありがとうございます! (2020年9月23日 11時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藍琉 | 作者ホームページ:http://.uranai.riane.jarrck
作成日時:2020年9月16日 22時