緋山先生のところにも。 ページ3
緋山サイド
此処、周産期医療センターに来てしばらく経つ。
此処は、救命の時とはまた違う楽しさや過酷さがある。
けれど、ふとした時やっぱり思い出すのはあの頃の、翔北での日々だった。
ダメダメ、しっかりしなきゃ。今はこっちなんだから。
そう思っても、一度思い出したものはそう簡単には消えてくれない。
とりあえずこの思いを消すかの様に見回りに行く事にした。
しばらくして、再び医局長室にもどって来ると、
留守電が入っていた。
何とした事か、そう思い留守電を聞く。
ザザッという音と共に聞こえて来たのは、忘れる事のない、あの人の声だった。
「緋山、元気にしてるか？翔北の橘だ。忙しい時にすまないな。急なんだが、翔北にもどって来てくれないだろうか？
白石たちも頑張ってるんだがな…やはりお前たちは何か特別な絆ってもんがあるんだろう。
どこか上の空なんだ。
前置きが長くなったが、簡潔に言う。
AAが、任務中吐血し、意識不明になった。
詳しい事はこっちにもどって来てからにしよう。
そっちのトップには事情は話してある。
藍沢にもこれから連絡するつもりだ。
決めるのはお前次第だが、考えといてくれ。」
…Aが倒れた……??
何言ってるのよ…橘先生…冗談でしょ…??
けれど、留守電からの伝言であるから、勿論橘先生は答えてくれるはずもない。
一度聞いただけじゃ信じられなくて。
放心状態のまま、無限ループの様にその伝言を何回も流した。
願わずとも、頬に流れる一筋の水滴。
これが現実だと、信じる事などできなかった。
ただ、物事をはっきりさせる性格の私は、医局長室を飛び出し、無我夢中でトップの部屋へと向かった。
大事な仲間が命の危機にある。
今が夜である事をとても憎んだ。
このあと、此処を出るとして荷物をまとめると
結局は朝だ。
走りながらそんな事を考えていた。
此処は、翔北とはだいぶ離れてるから新幹線でないと無理だ。
とりあえず、此処の辞職願をだしたら、明日の朝一番の新幹線の席を取らなくちゃ。
そんな慌ただしい事があったのはだいぶ前に感じられる。
たった今から一ヶ月前の話なのに。
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藍沢先生が好きな人 - 山P大好きで学校で山P山Pって先生に苦笑いされました。(笑 (2020年9月26日 10時) (
レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 私生意気な14歳 (2020年9月26日 10時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 藍沢先生が好きな人さん» 返信遅くなりすみません！嬉しいお言葉、私には持ったいないくらいです。ありがとうございます！！！ (2020年9月26日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 頑張ってください。これから楽しみにしてます。 (2020年9月24日 23時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 赤兎さん» 赤兎さん、早速コメントありがとうございます！そうですよね…！バッドエンドだからこそ、本当はもっとこうだったのにー！とか思い浮かびます。ご意見ありがとうございます！ (2020年9月23日 11時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍琉 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2020年9月16日 22時
