病室で雑談。 ページ12
藍沢サイド
こっちへ帰って来てから一週間経った日に、彼女は髪を剃った。
髪を剃っている間Aは終始笑顔でいた。剃った後も「これが念願の坊主頭！！ツルピカァ！」とケラケラ笑った。髪を剃り終わり、白石達は俺を残して部屋を後にした。そして俺は今、ベットに横になる彼女にこう告げる。
藍「なぁ、A。実はそろそろ家を売ろうと思うんだ。」
と、言った。案の定、俺の発言にびっくりするA。
「あのお洒落な部屋、売っちゃうの？？なんで？」
と、困り顔のA。
藍「家を売って今から二人で住む家を買おう。庭付きの、平家の大きな家を。」
それはいつかのAが、将来庭付きの大きな平家の家に住みたい、と言っていたから。
それを聞いた日から俺は少しづつ家の資金を貯めていた。向こうにいる間もそれはずっと続けていてある意味節約生活をしていた。
藍「いつかお前が言っていただろう？それを叶える。明日からしばらくは一旦抗がん剤もストップだろう？なら、明日と明後日休みもらうから二人で見にいこう。」
と俺は彼女に言った。
「耕作ｯ!いいの？私と？家を？？」
と、泣いたり笑ったりコロコロ顔を変える君。
俺はそんな君が愛おしくて堪らなかった。そしてやっぱりここに…彼女の元に帰ってきて良かったと心の底から思った。
向こうにいる時は同僚に心配されるほどストレスと睡眠不足が続いていたが、こっちに帰ってきてからはまるで嘘だったかの様に、心身共に良くなっていた。
そして俺は病室を出る前に、
藍「お前にプレゼントだ。」
と、帽子を被せた。向こうで仲の良かったナタリーという同僚に話をしたらプレゼントするならこれがいいと、向こうでは有名なブランドを出してきた。
生地も柔らかくしっかりしていて、肌触りも良いらしい。
「可愛い！耕作！ありがとう！一生の宝物だわ！」
と、君は俺に向かって笑った。病気になってから初めて心の底から嬉しそうな穏やかなそんな笑顔だった。
藍「気に入ったか。なら良かった。明日出かけるなら今日はしっかり休んどけよ。」
と、言い俺は彼女の額に触れるだけのキスをした。
彼女の笑顔に心躍る自分が、なんだか幸せだった。明日から家を見て回って、彼女と暮らす家を決める。彼女と暮らせる。俺はそんな未来に期待をのせた。
プロポーズもしたい。永遠を誓いたい。
だから、神よ。彼女を連れて行かないでおくれよ。俺の愛しい最愛の人をまだ向こうに連れて行くわけには行かない。
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藍沢先生が好きな人 - 山P大好きで学校で山P山Pって先生に苦笑いされました。(笑 (2020年9月26日 10時) (
レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 私生意気な14歳 (2020年9月26日 10時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 藍沢先生が好きな人さん» 返信遅くなりすみません！嬉しいお言葉、私には持ったいないくらいです。ありがとうございます！！！ (2020年9月26日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 頑張ってください。これから楽しみにしてます。 (2020年9月24日 23時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 赤兎さん» 赤兎さん、早速コメントありがとうございます！そうですよね…！バッドエンドだからこそ、本当はもっとこうだったのにー！とか思い浮かびます。ご意見ありがとうございます！ (2020年9月23日 11時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍琉 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2020年9月16日 22時
