Nectar (ページ9)

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___________ 不思議な夜だった。

JW「 …A？ボーッとしてるけど大丈夫？」

『 ……、あ、ごめん』

JW「昨日の僕みたいにAも夏バテしたんじゃない？

ちゃんと水分摂りな！ほら水！」

『私ジョンウより丈夫だもん、』

昨日の夜

「テン」と名乗った彼は、私を家のすぐ近くまで送ってくれた後

そのまま夜に呑まれるように、忽然と姿を消した。

もう少しだけ一緒に居たかった、とか

連絡先聞いておけばよかった、とか

私らしくない考えばかりが頭を過ぎって。

あんなにかっこいいんだから

女の子には困ってないんだろうな…、きっと。

JW「 …ハッ！もしかして……恋？」

閃いたようにジョンウはそう言うけど、

……さすがに恋じゃない。

まだあの人のことを好きになった訳ではない…はず。

なんて、正直もう落ちかけてる自分がいるんだけど。

『 …うぅ、ジョンウ、話聞いてくれる？』

JW「僕そういうの大好き」

『じゃあ今日のシフト終わったら私に付き合って』

JW「ん、任せて｣

子犬みたいなジョンウの笑顔に、とりあえず今は癒されておこう。

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