◇第二百三十章◇ ページ37
夜になり、新八くんは家、神楽ちゃんはそよ姫様のいるお城へと行ってしまった。……城に行ったとか中々言う機会ないよね。凄いよ、凄いレアな経験してるよ私。
さっさと風呂を済ませてイチャコラタイムに入りたかった私は、速攻済まし、居間へと戻った。
銀時はというと、まだ晩飯を作っている最中だ。
台所へ乗り込み、後ろから声を掛ける。
貴方「今日のご飯何?肉?」
銀時「そんな肉ばっか食ったら太るぞ。普通の飯だよ」
普通の飯って……。万事屋で言う普通の飯って、パンの耳とかじゃん。白米と味噌汁だけでもかなり豪華だと思うんだけど。
手際良くトントン、と音を立てて野菜を切る後ろ姿を、少しの間眺めていた。
髪の毛モフモフしてて良いな、可愛いな。存分に撫で回したいな。
切っていた野菜を小鍋の中にザザッと入れ、火を付けた。
一休みという感じで、ふぅっと息を吐き出したところに、ギュッと後ろから抱き着く。
銀時「うわっと!何々、何事?」
貴方「後ろ姿が可愛過ぎてセクハラしたくなったけど、包丁持ってるし危ないから抱き着くだけにしたわけではないよ」
銀時「本音が一つ残らず出てんだよ」
え、何故バレたし。私何か言った?言ったかもしれない。いや言ってたな。言ったわ、うん。
貴方「最近色々あってこういうこと出来なかったからさ、補充してんの」
銀時「あぁ、普通に結婚してること忘れるくらいご無沙汰だったな」
貴方「そうなの!?」
さすがにそれは私でも凹みますよ。私は一体誰なんだ。私だ。私だけは私を覚えてます。……何か悲しいな。
銀時「後で構ってやるから、取り敢えず離れてくれ」
貴方「そう言って、いつも無かったことにするじゃん!!」
銀時「だいじょーぶだいじょーぶ」
貴方「全然大丈夫じゃない奴の言い方!!」
忘れる気満々の時のやつだ。襲っちゃうぞ、良いのか?包丁で指切るぞ、良いのか?それは私が良くないからやらないけどね、怖いし!
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鬼灯(プロフ) - 初めまして…!!続き楽しみにしてました、既に好きです!!!!シリーズ最初にリンクの貼ってあったヒカリ証明論も聴かせて頂きました…滅茶苦茶に歌い方も好みでした((((これからも応援してます!! (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9ea7ca46b0 (このIDを非表示/違反報告)
またまた - 初めまして!最高でございます、はい、、大好きです!!!!!これからも応援しておりまする!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい!続き凄く楽しみにしてました。 (2021年6月19日 6時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2020年6月27日 8時