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◇第二百二十五章◇ ページ32

次郎長「色々言いたい事はあるが、先にだ。今じゃなく昔の、旧姓の方を教えてくれ」


旧姓……。銀時と結婚する前の名前。なるほど、そっちだったか。


久しく旧姓を使っていなかったため、何だか自分の名前とは思えない名前を口にする。


貴方「東雲です」


苗字を聞いた途端、次郎長さんは何やら考えるように黙り込んだ。


貴方「次郎長さん?」


何の目的で質問されたのか分からない私は、暫く口を閉ざした次郎長さんに声をかける。と、少し下げていた顔を上げこちらを見る。


次郎長「変な事を聞くかもしれねぇが、正直に答えてくれ。お前さんにとって攘夷志士ってのは何なんだ」


前置き通り、変な事を聞くものだと思ったと同時に、いきなり攘夷志士の事を問われても何とも言えない。けど、統一して今まで思ってきた事は──


貴方「憎むべき存在だと思っています」


なんたって、私の両親を殺したのは攘夷志士の一人なのだから。桂さんや高杉さんみたいに良い人も……あ、いや高杉さんは良い人とは言い難いけど、きっと何か目的があって国を破壊しようとしているのだと思う。


だけど、アイツだけは違う。顔も名前も知らないけど、それでも私は恨み続ける。何の信念も持たずに、私の両親を殺したアイツだけは絶対に許さない。


次郎長「そうか。いや、それを聞けて良かったぜ。あんがとよ」


もっと重要な事を聞こうとしていたのだと思っていたのだが、何故こんな事を聞かれたのか私には理解が出来なかった。


次郎長「姉ちゃんみてぇな輩もこの町じゃ珍しくねぇが……。中々複雑な事情があるみてぇだな」


貴方「え?複雑、ってどういう……」


確かに江戸、特に歌舞伎町では両親が殺されているなんて事珍しくもなんともない。でも、私両親のことなんて一言も言ってないし……。それに、複雑ってどういう意味なんだろうか。


私の望んでいた答えではなく、「いつか分かる時が来る」とだけ言われ、この話は終わってしまった。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , ドS   
作品ジャンル:アニメ
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鬼灯(プロフ) - 初めまして…!!続き楽しみにしてました、既に好きです!!!!シリーズ最初にリンクの貼ってあったヒカリ証明論も聴かせて頂きました…滅茶苦茶に歌い方も好みでした((((これからも応援してます!! (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9ea7ca46b0 (このIDを非表示/違反報告)
またまた - 初めまして!最高でございます、はい、、大好きです!!!!!これからも応援しておりまする!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい!続き凄く楽しみにしてました。 (2021年6月19日 6時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2020年6月27日 8時

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