◇第百九十七章◇ ページ4
扉の前で構えを取り、戦闘態勢に入る。
土方さんを先頭に少しだけ隙間を作り中を覗く。部屋の中にはパソコンが沢山。恐らくこの建物の操作をするための物だと思われる。そしてそこに一人天人が存在していた。それも途轍も無くガリ勉そうで明らかに弱そうな天人が。
山崎「……あれがボスなんですかね」
土方「油断するな山崎。見かけによらず強ぇ奴かもしれねぇだろ」
貴方「あのヒョロヒョロさんが強いとは到底思えないんですが……」
筋肉どころか脂肪すら見受けられないんですけど、本当に生きてるんですかあの人。あれ、人なのかな。天人って人なの?一応天の人って書くから人なのか。
パソコンを弄りながら時折ニヤニヤする天人さん。気持ち悪ッ。
銀時「おいおい、関わらねぇ方が身のためなんじゃねぇのこれ」
山崎「俺もそう思います……。ヤバいですよアイツ」
銀時「絶対エッ チな動画観てるよ。もう帰ろうぜ」
貴方「銀時じゃないんだから大丈夫だよ、きっと」
銀時「どういう意味だ。神楽たち来てから観てねぇから。つーか観れねぇから」
貴方「そういえば本も見掛けないね」
そういう類の本前は結構万事屋にあった気がするんだけど、最近全く見掛けなくなったな。何となく察してたけどやっぱり子どもたち、主に神楽ちゃんがいるのが原因だったのね。
山崎「何の話してるんですか。副長、さっさと捕まえて檻の中に入れちゃいましょうよ」
土方「いつも警戒を怠るなって言ってんだろ。ありゃアレだよ、きっと次の作戦でも考えてんだよ」
山崎「絶対有り得ないですよね」
見かけによらず頭は良いかもしれない。それは可能性的に無きにしも非ずだよ。でも絶対弱い。それは決まりだよ土方さん。
銀時「もう良いや。開けるぞ」
土方「おい待て馬鹿!!」
銀時「銀さん待つの嫌いなんで嫌です」
バンッと勢い良くドアを開ける。何と豪快な……。
案の定中にいた天人は驚いた顔をし、後ろへ下がった。
天人「な、何だテメーら!!」
銀時「ほれ見ろ、雑魚の中の雑魚って感じだろ」
天人「誰が雑魚だ誰が!」
銀時「お前だよ。ピーピー喚くな雑魚助」
天人「何その今作ったダッサイ名前!!」
銀時のネーミングセンスに文句を垂れる雑魚助。気持ちは分かるよ分かる。だって銀時のセンスは抜群に酷いもの。
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鬼灯(プロフ) - 初めまして…!!続き楽しみにしてました、既に好きです!!!!シリーズ最初にリンクの貼ってあったヒカリ証明論も聴かせて頂きました…滅茶苦茶に歌い方も好みでした((((これからも応援してます!! (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9ea7ca46b0 (このIDを非表示/違反報告)
またまた - 初めまして!最高でございます、はい、、大好きです!!!!!これからも応援しておりまする!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい!続き凄く楽しみにしてました。 (2021年6月19日 6時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2020年6月27日 8時