たとえば初カレじゃないとして/ky ページ48
やっちまった。
キヨくんに昔のプリクラ帳とかあったら見てみたいとお願いされて中身も確認せずほいほい持って来てしまった。
一緒に見てて懐かしいな〜と思っていたけどあるページを見つけて奪い取って閉じてしまった。
不信感を抱いたキヨくんは完全に誤解しておりさっきから心の中で弁明と謝罪を繰り返すものの言葉にしなきゃもちろんら伝わらず、もの凄い剣幕で「それともまだ未練あんの？」とまで聞かれてしまった。
正確に言うとこの人は私の彼氏ではない。
2人で撮ってるように見えるけれど枠内に友達数名がいるし落書きも友達がしたものである。
お互い別に好きでも嫌いでもなくクラスメイトがおもしろがるなら、別にいっかみたいな感じだった。
そうなった事の発端は文化祭のベストカップルなるもののノロケ大会への出場カップルが少なくヤラセとして私達が出ることになったのだ。
当時互いにカレカノもいなかったし好きな人もいなかったから仕方なく出場したがクラスメイトが創り上げた捏造があまりにも情熱的でベストカップル優勝なるものを頂いてしまったのだ。
だからそういうことだ。
それ以降その人とどうこうなる訳もなく、そしてそんなことになったもんだから高校時代は彼氏も出来るわけなくそのまま女子大に進み女しかいない職場に就職したのだ。
あとは、わかるな？
私はこの目前のイラついてるキヨくんが初カレなのだ。
それを伝える前にそんなこと聞かずともわかっていたのに元カノがいる事実を本人の口から聞かされた。
しかしこの誤解どうやって解こうと悩んでいるとふらふらとした足つきで私の目前に立ったキヨくんは「……ごめん」と謝ってきた。
「俺の知らないAを知ってる男がいると思うとなんか……やだ」
そのまま肩に頭を埋められ弱々しく吐かれた言葉に頬が緩む。
可愛い……こんなに身長も態度も大きいキヨくんが小さくなっているなんて。
私は誤解を拙いながらも解くと必然的にキヨくんが初彼氏と言うこともバレてしまいそれを聞いたキヨくんはそんな誤解よりも自分が私の初彼氏だと言うことが大層嬉しかったらしく優しくとろけるような文字通り��初めて��の甘い夜をお見舞いされた。
「たとえば初カレじゃなくても、俺がいろんな意味で初めてって言わせるつもりだったけどね」
なんて余裕を見せるキヨくんに「たとえば〜？」と聞くとニヤッと笑ったキヨくんは「幸せすぎて泣かしたるわ！」と後ろからぎゅっと抱きしめてきた。
たとえば自惚れじゃないとして/rt→←たとえば初カレじゃないとして/ky
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luco(プロフ) - パンださん» パンだ様、コメントありがとうございます！読者様の楽しみになれて嬉しいです。今後もマイペースになりますが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2021年3月30日 2時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
パンだ - めちゃくちゃ面白くて楽しませて貰ってます！更新頑張って下さい！ (2021年3月28日 23時) (レス) id: 0ce8abb0bc (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - ららさん» らら様、コメントありがとうございます！lucoを知って頂いた上に全作品お読み頂けて嬉しいしかないです！微微調整しながら今後もマイペースに更新していくのでこれからもよろしくお願いします＼(^^)／ (2020年2月23日 1時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
らら - 最近、lucoさんの事を知って今めちゃめちゃハマってます、！！lucoさんが書かれた作品全部読ませて頂きました！！きゅんきゅんして幸せです！笑 これからも頑張ってください！応援してます！！ (2020年2月23日 1時) (レス) id: 55f78e88a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2020年2月11日 1時
