恋のジレンマ/ky ページ11
赤いイナズマkyさん視点
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「これ！俺の妹の沙耶！かわええやろ？」
スポーツ大会が終わり校庭の水道で頭から水を被っていたらレトさんが女の子を連れて来た。
そういや内部生に妹いるとか言ってたな。
「はじめまして、香坂沙耶です……お兄ちゃんがいつもお世話になってます」
「めっちゃいい子」
思わず抱き寄せると触んな！と取り返された。
ふ〜ん、なるほど。シスコンか。
「そういや今日の100m走でコケてた子って1年？」
「えっ……そうです」
ゴールした後同じレーンや審判役の先生に迷惑かけたと思ったのか謝っていたのが印象的だった。
特に目立つ怪我はしていないようでなぜだかホッとした。
「名前とか知ってる？」
「AAです」
キヨくんああいう子が好みなん〜？とニヤニヤ肘でつついてきたレトさんに濡れた手の水をかけると「沙耶はこんな男に騙されたらあかんぞ」と目を吊り上げて妹の肩に手を回していた。
沙耶ちゃんはその手をパシッと払うと「お兄、うるさい」と言って走って校舎内に入ってしまった。
「いい性格してんじゃん」
「沙耶ぁ〜……」
その放課後、職員室に部誌を出しに行った帰り、行きも見掛けた女子が溜息を吐きながら座り込んでいた。
ここの下駄箱……1年か。
後ろ姿がAさんに少しだけ似ているかもしんなくて思わず俺は声を掛けてしまった。
「さっきから何してんの？」
結果、完無視された。
そうなれば意地になんのは負けず嫌い所以なのかはわかんねえが顔を覗き込んだ。
「無視すんなよ、何してんの」
おっ、やっぱりAさんだった。
こんなとこで何してんだ？
もしかしてスポーツ大会でコケた足が痛むのか？と思い視線を動かした。
「あっ！」
気付いた傷に驚いてクソデカボイスが出てしまった。
それに驚いたAさんが細い肩をビクつかせていた。
「わりわり、驚かせた？つか靴擦れ？痛そ〜、俺送ろうか？」
下心ならちょびっとだけあった。
下心と言ってもこれを機に仲良くなれないかな〜？みたいなそんな可愛いもんよ？
しかし「あ、母が来るので大丈夫で、す」と言われてしまった。
「そ？なら良かった」
でも無事に帰れるならそれが1番いい。
「またねAさん」
そう言うと俺はダッシュで部室棟に鞄を取りに行ってダッシュで下駄箱に戻って来たがそこにはもうAさんはいなかった。
もうちょっと話したかった俺の願いはすぐに叶えられることになるなんてこの時の俺は知らなかった。
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luco(プロフ) - パンださん» パンだ様、コメントありがとうございます！読者様の楽しみになれて嬉しいです。今後もマイペースになりますが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2021年3月30日 2時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
パンだ - めちゃくちゃ面白くて楽しませて貰ってます！更新頑張って下さい！ (2021年3月28日 23時) (レス) id: 0ce8abb0bc (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - ららさん» らら様、コメントありがとうございます！lucoを知って頂いた上に全作品お読み頂けて嬉しいしかないです！微微調整しながら今後もマイペースに更新していくのでこれからもよろしくお願いします＼(^^)／ (2020年2月23日 1時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
らら - 最近、lucoさんの事を知って今めちゃめちゃハマってます、！！lucoさんが書かれた作品全部読ませて頂きました！！きゅんきゅんして幸せです！笑 これからも頑張ってください！応援してます！！ (2020年2月23日 1時) (レス) id: 55f78e88a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2020年2月11日 1時
