喜んで罠にかかりましょう/uszw ページ5
【実l況l者】世界の果てへ花束を【短編集】
「青いマフラー」and「瞳のスパンコール」から半月後くらいのお話
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はぁ、と息を空気中に吐きかけると白へと変色した。
ポケットに手を突っ込んだまま歩くと風を切り今度は突き刺すような寒さが全身を包み込む。
「んだって、今日はこんなさみぃんだ、頭おかしいだろ」
部活が長引いたせいで帰るのが遅くなった。
一応メッセージアプリでその旨を伝えたのに「別にいいよ」なんて質素な返事が来た。
まあ、それもアイツらしいと言えばアイツらしいけど。
時刻は18時、夏ならまだまだ明るいこの時間、真冬の今は夜中みたいな暗さだった。
待ち合わせしている場所が場所なだけに自然と早足になる。
Aはいつも駅裏の映画館の前で待ち合わせしたがる。
あそこは裏道だし人通りも少なければ街灯も少ない。
危ねぇからダメとか心配になるからやめろだとか言ったのに「パパかよ」と一蹴された。
素直じゃないから絶対、天地がひっくり返っても言わないけど、どうせ付き合った記念の場所だからとか何とか思ってんだか知んねーけど割と真面目に心配だからやめて欲しかった。
何とか駅付近まで着いて裏道に入ると街灯の下に俺があげた��青いマフラー��を後ろ結びにして巻いてるAが制服姿で立っていた。
スマホも見ずに両足を揃えて空に光る月を見上げていた。
ゆっくりと近付くと俺に気付き「マフラーしてないの？寒そう〜」とニヤニヤ口角をあげながらぷぷっとバカにしたような笑みを浮かべた。
「お前さぁ、ここの待ち合わせやめね？」
「いつも言うけど、人なんて通らないし全然平気だよ」
少しむくれた顔になるAの腕を掴む。
ビクッと肩が震えて「な、なに」と言われてから俺はAの瞳をジッと見た。
いつも通り綺麗な瞳は戸惑いがちに揺れていた。
「俺に心配かけるのが好きなの？」
チラッと前に注意したのに直ってない短いスカートを見ると「スカートは無理だけど待ち合わせなら変えてあげないこともないけど」とふいっと視線を逸らした。
何だそのツンデレのテンプレみたいな返事は、レトルトの入れ知恵とかだったらぶっ殺そと思いつつも今はこの素直じゃないお嬢様のご機嫌取りが先決だった。
喜んで罠にかかりましょう/uszw→←愛の数だけ傍にいて/ky
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luco(プロフ) - かりんさん» かりん様、温かいコメントありがとうございます！gtさんのお話はなかなか慣れないのですが読みたい方がいらっしゃるので今回頑張りました！次回作も最後の方に出すつもりなので楽しみにして下さると嬉しいです！ (2019年8月6日 0時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 完結おめでとうございます！いつも楽しく読ませてもらっていました。gtさん大好きなので今回gtさんのお話が沢山あってとても嬉しかったです！次回作も読ませていただきます！ (2019年8月6日 0時) (レス) id: e9726304d4 (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - りんご様、完結おめでとうのお言葉ありがとうございます！ドルオタなのでドルパロが大好きなもので.......お褒め下さり嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - こんばんは！完結おめでとうございます！ドルパロ良いですね！長編が楽しみです！頑張ってください！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - りんごさん» りんご様こんにちは！同担様でしたか！中々同士様がいらっしゃらないので嬉しいです。新作もお読み頂けてありがとうございます(*¨*)例に漏れずドルパロでしたがお褒め下さり嬉しいです。 (2019年7月29日 18時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2019年5月18日 5時
