嘘つきPrinceに溺れてる ページ11
何かしてないといつも思い出して苦しくなって頭を抱えていたから、逆に勉強に集中してる方が楽だった。
学校でも空元気になってるのが丸わかりだったと思うけど、愛菜はそういう時は普段通りに接してくれて必要以上に詮索して来ない。
本当に助かる。
逆に詮索されても……自分自身よく理解出来ていなくて言葉に出来ないんだけど。
「……元気ないね？」
今日は中間テスト前のキヨ先生の最後の授業の日で中間テスト期間は授業なしにしてその分、今日にガッツリやる予定だった。
正直あの日以来でどんな顔していいかわからなかった。
そのせいか、HRが終わって帰り支度をしていた時に無意識に溜息を吐いてたんだろう。
隣の席のヒラくんが心配そうに話しかけてきてくれた。
「そう……だね」
ヒラくんの声は優しくて癒される。
キヨ先生とは大違いで、ついつい甘えてしまう。
ヒラくんはニッコリ笑うと、うんうんと言いながら頷いた。
「無理に元気出すのは疲れちゃうからね、自分に優しくしな？」
そう言って「また明日」と教室から出て行った。
ヒラくんの優しさに胸がじーんと染みた。
ヒラくんの彼女になれる人は幸せなんだろうな、羨ましい。
わたしは結局どうしたいのかな、キヨ先生と彼女の幸せ壊してまでキヨ先生の彼女になりたいなんて思ってなかった。
だからキヨ先生が彼女とうまくいってるならそれはそれで良かった。
生徒の中で1番親しい、もうそれくらいの存在で良かった。
……良かったのに……何で指輪してないの？
彼女と別れたの？うまくいってないの？
ナンパから助ける為の嘘でも「俺の女」まで言うことなかったんじゃないの？
4つも年下のわたしのこと1人の女として認めてくれたって勘違いするから、やめて欲しかった。
でも、それでも、何でも、嘘でも、嬉しかった。
そんな事を悶々と考えてたら塾に着いてしまった。
エレベーターを待ってたら「お？Aちゃんや」と後ろから声が聞こえた。
わたしはキッと振り返って声の主であるレトルト先生を睨みつけた。
「……恨みますよ」
「えぇ？！俺何かした？！」
元はと言えばあんな意味深な形で言い逃げしたレトルト先生にだって責任あるんだから！
言われなければ気付かなかったかもしれない。
嘘つきPrincessに溺れてよ→←即席GIRL FRIEND
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なみの - 返信ありがとうございます！まだ占いツクールやってるみたいで嬉しい(？)です。これからも応援しております・・！ (11月5日 13時) (
レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - なみのさん» お返事遅くなりすみません。コメントありがとうございます！お友達の神絵師に表紙頂いちゃいました…！背景に全ての要素入れて貰ったので併せて見て頂けると嬉しいです。かっこいいヨさん目指してたので伝わってて良かったです。 (11月2日 8時) (レス) id: 4134a90f62 (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 最初の絵、背景に色々描いてあったけどちゃんと要素入ってたんですね！細かい、、 (10月14日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 見ました・・・泣いちゃった・・・純愛っていいね。キヨさんかっこよすぎるよ、、、 (10月14日 19時) (レス) @page50 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - ぎゃっ話まだ見てないけど神絵師様じゃないですか！！ (10月14日 14時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2018年9月26日 3時
