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おい
入り込めへん空気出すなて!
俺もはよ梁さんと仲ようなったるー!
「ハイッ!俺も、このデザインが選ばれるやろなーって思てました!」
「のんすけ適当言うなや」
「適当とちがうって!ウッド調のディスペンサーとか、他とちゃうなーておもててん!
これぞ自然派コスメ!って感じで。」
「えー。へへへ…ありがとうございます」
また照れ臭そうに笑う梁さん。
「ゆりちゃん、島根の 大自然のなかでのびのび育ったから説得力あったんかねー?」
「人を自然児みたいに言わないでください。出雲はいいところです。」
桐山さんにイジられて言い返すところは、素っぽくてちょっと可愛い。
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それから小一時間ほど、店頭でどのように売り出すか、メディアへの露出予定、パッケージやボトル類等の製品ビジュアルの細かい修正点を話し合った。
「ジェルはチューブタイプで検討してましたけど、ジャーでもいい気がしてきましたねー」
「あっ、なるほどー。洗顔フォームもチューブだから、店頭で並んだ時にバラエティ感あって映えそうですねー?…こんな感じに」
俺が感想を言うと、すぐに梁さんがスケッチブックにサラサラッと製品イメージを手描きする。
ぼんやりとしたイメージがすぐに具体的なビジュアルになって、話が進みやすい…
こう言うところもデザイナーの手腕ってやつか!
「ジェルの粘度にもよるんちゃん。処方ってもう決定なん?」
「そのへんは開発さんに確認やろな。」
あれこれ話してたら時間いっぱいになって、各々退出の準備を始める。
「それじゃ、こっからキックオフとゆーことで。
みなさん、よろしくお願いします!」
一番のぺーぺーで恐縮やけど、俺が締めさせてもらった。
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「このあとどこ行きます?」
「店予約とってあるんすよ」
「でかしたで望」
桐山さんと濱ちゃんと、この後の会食の話をしていると
「じゃあ、わたしはこれで…」
なんて言って、カバンを抱えてる梁さん
「んえぇ゛!!」
「望声デカっ」
え、なんでなんで?
梁さん帰ってまう感じ?
「梁さん行かへんのすかぁ〜…」
でや!
必殺うるうるのぞむアイ!(上手くない)
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作者名:Lucio | 作成日時:2019年6月9日 14時