俺の事、好き？ -YS-

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タイミング悪く
ちょうど新曲が発表された
その直後だったから
なかなか会いに行く暇はなかった。








会いたくて
でも会えなくて･･･。









「もしもし」

A『こんばんは』

「寝てた？」

A『いえ』

「何してんの？」

A『仕事してます』

「仕事？23時だよ？」

A『棚卸しで･･･月末なので･･･』

「棚卸し？月末？
･･････ふ、ふーん( ꒪−꒪)」

A『わかりませんよね笑』

「･･････元気そうだね」

A「元気ですよ
イェソンさんは？元気ですか？」

「ジョンウンでいいのに」

A『･････････』

「困るなよ」

A『･･････ﾌﾌｯ』








Aちゃんが
笑うと胸の奥に
温かいものが染み渡る。








これが癒しって
言うんだろうな･･･。








会えないかな･･･何とかして。









？「ヒョン？電話？」








練習室の外の廊下で
数分の休憩時間に
思いつきで電話していた俺に
声を掛けたのはリョウク。








Aちゃんに
ちょっと待ってねと言うと
リョウクの声に耳を傾けた。








「なに？」

RW「練習、終わるって」

「お？なんで？」

RW「みんなが疲れてるからじゃないかな」

「了解」








ザワザワと俺の胸が高鳴る。








「Aちゃん？」

A『はい』

「今から会えない？」

A『え？』

「まだ仕事あるなら待つよ。
明日仕事だからとかで断んないで」

A『もうすぐ終わります』

「迎えに行っていい？」

A『お待ちしてます』

「うん。じゃあ、後で」







急いで練習室に戻ると
荷物をまとめて
シャワー室へまた急ぐ。








汗を流したら
髪を乾かして
ちゃんとセットして
よしっ!!








ルンルンで
Aちゃんがいる
お店に車を走らせた。








お店に着くと
人通りが少ないのをいいことに
車を降りて
店の入口に立った。








ガラス戸に付いた
シルバーのドアノブに手をかけ
グッと力を込めて押してみる。








･･････開いた。








他のスタッフも
いるのかな･･･。

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