Short Storys 2nd -iKON-

story 14 -JN&JH&CW- ページ31

行く宛もなくて
結局、練習室に戻って来た。








さっきからスマホが震えてるけど
きっとジナニヒョンだけど
画面を確認する気にもならなかった。









わかってないのは
ヒョンの方だ･･･。








俺もわかってないのかもしれないけど
ヒョンだってわかってない。








俺はいつも追い掛けてばかりだ･･･。









｢くそっ･･････俺ばっかり泣いてるじゃん･･･｣

？｢それはどうかな｣

｢･･････ハンビン｣

HB｢ヒョンのところに行ったんじゃなかったのか？｣

｢行った･･････行ったさ･･･｣

HB｢まぁバビヒョンから電話あったから
知ってて聞いてるんだけどね｣








思い出した･･･。







2人が仲良く寝ている光景は
俺の瞼に張り付いたままだ。









HB｢チャヌと一緒のとこ見たんだって？｣

｢･････････｣

HB｢っで？なんで逃げてきた？｣

｢逃げるしかないだろ｣

HB｢俺だったら無理矢理にでも引き剥がすね｣

｢･････････｣

HB｢取られたくないなら
取られないようにしろよ。口先ばっかりじゃん!!｣









口先ばっかりか･･･。








HB｢2人とも見てるとイライラするんだよ｣

｢･････････｣

HB｢何がそうさせるんだ？ん？｣

｢･････････｣

HB｢男だから？メンバーだから？｣

｢･････････｣

HB｢ジナニヒョン辛いって泣いてたぞ｣

｢え？･･････いつ？｣

HB｢トイレの喧嘩の後。行ってこい。後悔するぞ｣








俺たちなにやってんだろ。








周りを巻き込んで
お互いがお互いに遠慮したり
どこまで正直になっていいのかわからなくて
正直になり過ぎたら負担になるし
正直じゃないと不安になるし･･･。








でも確かなのは
ハンビンが言ったように
このままじゃ後悔するってことだ。








｢サンキュ｣

HB｢平和にやってくれよな｣









元々、我儘だけど
この際だ思いっ切り
我儘になってやろ。

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