《歌い手》シェアハウスとか聞いてません｡《浦島坂田船》

貴｢口に出す気はないけどね。｣ ページ41

あの後、心の中での宣言通り、新曲も歌ってみたツアーも巡回し､俺はつけていたヘッドフォンを取る。

貴｢…そろそろ寝なきゃなぁ…。｣

時刻を見ると、深夜2時。

最後にTwitterの確認をして終わろうと思ったら、まーしぃがPUBGの実況をしていた。

ｸｿｯ、何で俺の睡眠の邪魔をするんだ！←

素早くヘッドフォンをつけ、実況を聞く。

すると、ふとあることを思い出す。
棚の中の物の事だ。

また今日のようにセンラが突然入ってくる、なんて事があってはまずい。

棚の中を見て、俺は溜め息をつく。

貴｢どうにかしなきゃなぁ…。｣

棚の中の物は全て、俺が今まで通い詰めた浦島坂田船関連のライブのグッズ。
ハロパだったり、春ツだったりと種類は様々だ。

頑張って通い詰めた甲斐あって、棚の中いっぱいにグッズが置かれている。

うら兄さんにバレるリスクを背負い、こそこそ行っていたせいか､今までのライブは大変だった思い出が多い。

まぁ、今は一緒に住んでる分次からも余計に緊張して行かなくちゃいけないわけだけど｡

貴｢…だからって、やめられないんだけどね。｣

そう、そんなスリルよりも、俺はあの人達の事を見たいと言う気持ちの方が断然大きい。

だって、あの人達のファンだから。

例えそれが従兄だろうと、生足好きだろうと、犬みたいだろうと、腹黒胸毛だろうとそれは変わらない。

少しだけ感傷的な気分になったことが何だかむず痒くて、俺はまーしぃの実況に集中することにしたのだった。
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続きます！

突然伸びていたのに驚いて思わず変な声が出ました､作者です。

コメント、お気に入り登録など、本当にありがとうございます！

これからもこの作品をよろしくお願い致しますm(__)m

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