《歌い手》シェアハウスとか聞いてません｡《浦島坂田船》

貴｢さかたんとの買い物。｣ ページ35

結局そのまま駅前まで手を引かれ続け、って…

貴｢手を引くな、馬鹿！離せよ！｣

そう言って繋いでいた手を全力で振りほどく。
さかたんは何で？とでも言わんばかりの顔でこちらを見ている。

坂｢何で？A、手ェ繋ぐの嫌だった？｣

貴｢そうじゃなくて…お前は有名人なんだから、俺なんかと手ェ繋ぐと色々とまずいだろ！(小声)｣

そう言えば、さかたんは納得したように

坂｢あ、そっか…。｣

と言う。
良かった、納得してくれたみたいで…。

貴｢でしょ？じゃ、行こっか。｣

因みに俺は顔出ししてないから、外を出歩く分には全然平気だ。

さかたんお勧めの機材を買って、今はカフェで休憩中。
バレないようにさかたんにはトイレでウィッグをつけてきてもらった。

店｢いらっしゃいませ！ご注文はいかがいたしますか？｣

坂｢あ、俺、チーズハンバーグで！｣

貴｢俺は…じゃあ、ナポリタンで。｣

届いた料理を美味そうに頬張るさかたんを眺めて、ナポリタンを口に運ぶ。

貴｢そう言えば、何歌う？俺は何でも良いけど。｣

坂｢ん〜…俺も何でもへーきなんだよなぁ…。｣

貴｢なら、『砂の惑星』でも歌う？最近人気だし。｣

坂｢おー！良いじゃん、それにしよ！｣

と言うわけで、『砂の惑星』を歌うことになった。
歌詞を覚えるため、カラオケへ向かう。

道中、何となく思ったことをさかたんに言ってみた。

貴｢そう言えば、うら兄さんとまーしぃも『砂の惑星』歌ってたね。｣

坂｢そうやねー。うらさんと志麻くんって、コラボしてへんかったしなー。｣

貴｢あんなに仲良しなのにねぇ。｣

坂｢ほんまやねぇ。うらさんと志麻くんの不仲説とかもあるけど、絶対そんなことないで！｣

貴｢ふふっ。何か、こう言う会話ってあの二人は照れそうだよね。｣

坂｢照れるんやない？反応見てみるのも面白そうやね。｣

そんな会話をしながら、俺たちはカラオケへと向かっていった。
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そらるさん心配ですね…。

ゆっくり休んで､元気になって戻ってきてくれることを願います。

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