《歌い手》シェアハウスとか聞いてません｡《浦島坂田船》

貴｢飛び入り参加致しましょう。｣ ページ22

志麻side

『あー…すまん、ちょっとみんな待っといて？』

そう言って、俺は自分の部屋のドアを開けた｡
するとそこには、焦った顔をして立っているA。

志｢やっぱ居たんか、A。ちょーどええわ、こっち来て？｣

小声でAにそう言う。

貴｢えっ…？｣

俺の言葉に戸惑うAを引き寄せ、ドアを閉める。
Aが何か言いたそうなのもお構い無しに、俺はツイキャスを再開した。

貴女side

まーしぃに見つかったと思ったら、急にまーしぃに部屋に入れられ、

『あー、すまんな。ちょーどシングが今俺んち居るんや！予定変更で､こっからは俺とシングでツイキャスしていくでー！』

戸惑う俺の事もお構い無しに、そんな衝撃発言が聞こえる。
まーしぃを睨み付けても、悪戯っぽく笑われるだけ。

諦めてまーしぃの隣に行き、不本意ながらツイキャスに参加した。

『はい、今まーしぃに強制的に参加させられました、シングでーす。俺の事知ってる子ってどのくらいいるのかな？』

声を少しだけ低くして、中性的な声にしてキャスをする。
俺の質問にたいし、パソコンには

"強制的になんですねw シングさん知ってますよ！！ファンです！"

"知ってます！ゴーストルール聞きました！"

などなど、次々にコメントが書かれていく。

『…やって、シング。やっぱ知ってる子多いねんなー。』

『そうだね、俺の事知ってる子、俺の予想より多かったよ。』

"二人で何か歌って下さい！！"

"シングさんって男性ですか！？女性ですか！？"

『だってよ、まーしぃ。"ゴーストルール"でも歌う？』

『ええけど、シングの性別気になる子がいるみたいやで？答えてやらんの？』

ニヤニヤしながらこちらを見るまーしぃ。
…後で絶対一発は殴ってやろう。

『俺の性別は秘密、誰にも教えてあげないよ。…まぁ、この中で一番俺の事好きな子になら教えてあげなくもないけどね♪(ｼｮﾀﾎﾞ』

"シングさんのショタボktkr！！"

"最高かよ…結婚しましょう←"

何とか誤魔化せたかな…。

まだニヤニヤしながらこちらを見るまーしぃは、絶対後で5発は殴る。

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続きます！

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