025 もう遅いんだ ページ25
.
たまたまだった……ほんっとに偶然。
帰り道に慧悟と慧悟の大学の人たちに
ばったり会ってしまった…。
咄嗟に避けようとしたんだけど気付いたのが
目の前すぎてバレてしまったよね。
萩「あれ、A！？」
「…あ……慧悟…じゃあね…」
それだけ言うとばいばいと手を振り、
早足で歩き出した。慧悟とは、もう
関わらないって決めたから…
萩「ちょっと待って！」
後ろで慧悟の声がするけど振り返らず
進む。足音が聞こえる…あー、来てる…？
肩を掴んで止められる。
萩「ねえ、なんかあったの？」
「何もないよ」
萩「なんか俺のこと避けてんの？」
「美勇人が…心配するから……」
それだけ伝えて再び歩こうとするけど
今度は腕を掴まれて止まってしまう。
萩「A、無理してない…？」
「してないよ」
萩「なんか…AがAじゃ
なくなってる気がするわ…」
私が私じゃない？何それ。
私は私だよ、自分が一番よく分かってる。
慧悟になんて分かるわけないじゃん。
「慧悟には分かるはずないよ」
萩「…何それ、Aは俺のことはよーく
分かってんのにな！！！！聞いたよ、
サバゲー女子から！Aは俺のことを
よく理解してるって…俺だってAのこと
知ってるつもりだけど。あの頃のお前は…」
ちょっと愛菜…何言ってくれてるんだか。
いつ言ったんだろ？
余計なことをしてくれたね…。
まあ、ムキになって慧悟のこと知ったような
口開いた私も悪かったんだけど。反省…
「相手によって変わるんだよー」
それは事実。美勇人のおかげで私だって
変われたもん。恋愛に向いてないって
あんだけ言われてたけど美勇人に出会って
そんなことないって証明できてる。
萩「…Aは俺と付き合ってる頃の
ままでいて欲しかったのにな……」
「…勝手に押し付けないで」
萩「なんで別れたんだろ…」
「今さらそんな話…やめようよ」
今さらすぎる話。もう過去のこと。
別れてからも慧悟のこと嫌いになった
ことなんて一度もなかったのは事実。
きっともう一度慧悟から告白されたら
喜んで付き合いたかったのも事実。
心の中で少なからず慧悟のことを
待っていたのも事実。だけど………
もう遅いんだって…
私は今、美勇人が好きだから。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 343人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らぶ子♪(プロフ) - kaori02081106さん» コメントありがとうございます^ ^お待たせしてすみませんでした！やっと完結したので宜しければご覧ください。 (2019年3月6日 0時) (
レス) id: e946ed239f (このIDを非表示/違反報告)
kaori02081106(プロフ) - 更新待ってます！ (2019年1月26日 11時) (レス) id: f42da0526d (このIDを非表示/違反報告)
らぶ子♪(プロフ) - あやちさん» コメントありがとうございます♪はーい、放置してたんですが近々更新しますね^_^ (2018年11月3日 22時) (レス) id: 1041c54813 (このIDを非表示/違反報告)
あやち - 更新待ってます！ (2018年10月14日 11時) (レス) id: becefe6df7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らぶ子♪ | 作成日時：2018年6月3日 21時
