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ー Side ころん ー
リビングには異様な光景。
ずっと避けてきた光景だった。
でも、言おうと決めた今、
とりあえずメンバーにAとの関係性を伝えた。
さとみ「早く言えよ〜」
『あ、あれ私の写真集』
さとみ「あ、買ったんです。俺が」
『わー!ありがとうございます!』
さとみ「Aさんのこと好きなので」
『わっ、こんなイケボの人に言われると照れますね』
おい、お前もデレデレすんなさとみ。
絶対好きになんなよ!
『で?ろんちゃんは買ったの?』
ころん「忘れてた」
『もぉ〜、前回もそう言ってたよ。...はい!あげる!私のサイン付きなんて貴重なんだからね!』
ころん「メルカリで売るわ」
『宝物箱に入れて!』
宝物箱ってなに。
僕小さい頃でさえ作ってなかったんだけど。
『あ、ちなみに皆さんは何の繋がりですか?大学の友達とか?』
そうだよな。そうなるよな。
活動する規模は違うけど、お互い目立つ仕事。
偏見だったり否定したりはしないだろう。
Aにも言おう。
ころん「言ってなかったんだけどさ」
『ん?』
ころん「僕、ネットで活動してるんだ」
『ん?』
Aは首を傾げて不思議そうにする。
あまり詳しくないのかもしれない。
『それはYouTuberってこと?』
ころん「YouTubeでも活動してるけど、すとぷりってグループで活動してる」
『すとぷり...?んー...、聞いたことあるかも』
そうして考え込んで、ふと思い出したかのようにスマホを取り出して何か探していた。
すとぷり知ってんの?
ついにそこまで来た?
『あ!!わかった!』
ずっと眺めているとばっと顔を上げたAは僕を見た。
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月18日 19時