#17 ページ18
.
ー Side ころん ー
収録が終わってラジオ局から出ようとするなか。
キョロキョロしながら外に出たけど、やっぱりもう会えなかった。
るぅと「わかりやすい...」
ころん「うるさい」
それからまた会えない日が続いた。
やり取りはしていても会うことはない。
僕もリハーサルに追われて、先日NHKホールのライブを終えたけど、動画の撮影や夏ツアーのリハーサルに追われる。
Aも新しいドラマの撮影が始まっているらしい。
主演だって。
A
[ 今までこの顔のせいで高校生とか10代の役しか来なかったのについに!大学生になりました! ]
リハーサルの休憩中。
そんなラインが送られてきて頬が緩んだ。
Aが喜んでるのが目に浮かぶわ。
莉犬「なになに?Aちゃん?」
ななもり「本当好きなんだね」
慌ててスマホを落としそうになるのを掴む。
ころん「後ろから覗かないでよ...」
莉犬「だってねぇ?すげぇ緩んでたから」
さとみ「今回の相手役アイドルだよな。ころんも嫉妬に忙しいなぁ」
ころん「別に今回はラブストーリーじゃないし」
嘘だ。本当は気になってる。
探偵ものらしいからラブストーリーじゃないにしろ、恋愛はあるらしくてAが今人気のアイドルが演じている男に恋をしていて積極的にアピールしている役どころ。
ここまで調べ済み。
Aが演じるのは切ない女の子だったり、大人しい女の子だったり、控えめな子が多かったから楽しみだけど。
どこまでやるのか彼氏でもないのに気になっている。
ジェル「純粋やなぁ...」
莉犬「ジェルくん、おじいちゃんみたいだよ」
ジェル「眩しいわぁ」
Aに会いたい。
なんて、本人に直接言うのは恥ずかしいし無理。
話さないでいたらこの好きの気持ちもなくなるだろうか。
549人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月18日 19時