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#16 ページ17

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ー Side A ー




すとぷりさんに会釈をしてスタジオへ進む。






…ろんちゃんもここで番組持ってたんだなぁ。



すごい。
すとぷりさんってこんなに有名だったんだ。




なんで私今まで知らなかったんだろう。




マネ「A」

『はい?』

マネ「幼馴染だからといって油断しないこと。それもすとぷりさんって今人気になっている方なんだから、なおさら注意して」

『...身近な人と出かけることもダメなんですね』

マネ「...わかって。今貴女は絶頂期なの。ここで変な報道を流されたら今後に影響する」




わかってる。

これは私のためなんだってわかってる。




でも、それは事務所のためでもあるでしょ?


今稼ぎどきだから。
今出しておこうって。





『私、ろんちゃんと話せなきゃ楽しくないよ...』




昔からそうなんだもん。

ろんちゃんがいるから楽しくて、ろんちゃんがいるから安心できた。





幼馴染ってそういうものでしょ?




ずっと一緒に過ごしてきたんだから。








マネ「はぁ...、好きなのね」

『え?』



誰もいない廊下で立ち止まったマネージャーは、私を見てため息をついた。





好き?




私がろんちゃんを?






『いや、それはないです...、幼馴染だから』




幼馴染。


ろんちゃんは幼馴染...。





マネ「Aの周りに記者がずっとスクープを狙ってるかもしれない。人気者になるってそういうことでもあるのよ。...我慢して。お願い」

『はい...』





我慢しなきゃ、なんだ。

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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年6月18日 19時

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