LOVE 2～CM (ページ20)

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LOVEな日々 5 ページ20

夏休みは

朝シフトも忙しい。

高校生や中学生のグループがフロント前の順番待ち

スペースに溢れている中、

フロント担当の子に案内お願いって言われたのは

私だったと思うんだけど、

部屋番号が書かれたバインダーを奪い取っていった

のは○○○○だった。

フロント「あ、しまった。

今の男子高校生のグループだった。」

バインダーを奪われたフロントの子は、

そう言って苦笑した。

「なんていうか…ごめん。」

フロント「ううん、いいのいいの！

うっかりしてた。あとで、シムくんに冷たい目で

見られるのも怖いし！

そ、それにしても愛されてるね…」

ははは、と乾いた笑いを返した。

夏の初めに付き合いだした私達。

夏が終わろうとしている今、

バイト内で暗黙のルールができていたことを

私は知らなかった。

Aちゃんに男ばかりのグループの案内をさせ

るな、あとでシムになに言われるか…

新人バイトがAちゃんのことを可愛いとか

言い出したら…そいつの口は全力で塞げ、

シムに気づかれたらせっかく入った新人が辞める、

Aちゃんが厨房担当の時は、

休憩中に飯を頼むな。

俺だってまだ手料理食べたことない…

最後のはあまりの横暴さに店長がNG出したとか。

てゆうか、社員さんも認識してるんだ…

ソヨンとテミンくんにそれを聞かされた時、

ようやくみんなの生暖かい目の意味がわかった。

ソヨン「シムくんって彼女にはあんなに優しい顔

するんだってみんなそう言ってるよ。」

久しぶりにソヨンとテミンくんと、後から合流する

キュヒョンと○○○○、いつものメンバーで

夜ご飯を一緒に食べることになった日も、

話題は○○○○と私のこと。

呆れているのか、面白がっているのか、

ソヨンはそう言うとニヤッと笑った。

…後者だな。

テミン「あの露骨な牽制とあからさまな独占欲…

間違った、あの狂気のような愛情…違う、

えっとなんて言うのか愛されてますね！」

…テミンくん、全然フォローになっていないこと

気づいてるかな？