LOVE 2～CM (ページ11)

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あまりにも冷たい

その声に、

男の人がビクッとして腕を掴んでいた手の力が

緩んだ。

その隙に手を振りほどき、声がした方へ走った。

下駄なのがもどかしい。

男性「なんだよ、友達じゃないじゃん。」

そう言うと男の人は次のターゲットでも探すのか、

さっさと行ってしまった。

YH 「友達、ではないけど。

彼氏、でもないよな。」

私が近寄ると、そう言って冷たい表情を和らげ、

苦笑したユノ。

「ユノ…ありがとう。」

YH「大丈夫か？

震えてる…チャンミナどこ行ったの？

一緒に来てるんだろ？」

ユノは当たり前のようにそう聞いた。

少しだけ震えていることに言われてはじめて

気づき、少し返事が遅れた。

「……うん、一緒に来てる。

今、ゴミを捨てに…」

ユノは、

私より先に私の気持ちに気付いていたから、

シムくんにはまだ気持ち伝えてないし、

当然付き合ってもなくて、

本当は5人で来る予定だったのが急に2人になった、

とか。

今更そんなこと言う気は無かった。

YH 「そっか。こんなとこで1人にするなって

言ってやれよ。」

じゃー俺も友達んとこ戻るわ、

俺の友達がさっきの奴にナンパされてたら

どーしよ…友達、男だけど。

そう言って笑わせてくれるユノに

もう一度ありがとうと伝えた時、

すぐ近くで立ち尽くすシムくんに気付いた。