LOVE～CM (ページ9)

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ユナという名前の

その女の人の事は、

あっという間にバイト仲間に知れ渡った。

美人で大人で…シムくん以来の逸材だと、わざわざ

ユナさん目当てに夜シフトに入る人までいた。

そういえば、シムくんが入ったばかりの頃も、

わざわざ金曜の朝シフトに入る子がいたなぁと思い

出した。

一度ユノに、新しい人、入ったんだねと話を振って

みたけれど、うん、そうだね、って言われただけだ

った。

でも、シフト交代の時にかなりの確率でユノの隣に

はユナさんがいて、シフト表を確認したら、

ユノとユナさんのシフトは、ほとんど被っていた。

私も嫌だと言うべきなのかな…

そう思いながらも、

ユノにはすごく大事にされているのも事実で。

気にしないことにしていた。

それなのに、

ある日、夕方からのシフトのために更衣室に入った

途端、ソヨンに隅の方に連れていかれた。

ソヨン「A！Aがユナさんのことを

嫌ってるって噂になってるらしいよ…

今まで1番人気だった自分の立場が危ういからだと

か、ユノを取られそうで焦ってるんだとか、ユナさ

んのこと気に入ってる夜シフトの男の人が言いふら

してるみたい…」

なんでそんな事…くだらない噂にすごく腹が立ち、

その日はずっと心に重たいものを抱えたまま、

交代の時間を迎えた。

YH「Aはそんな事思ってないよ。」

交代のためにバックヤードに入った瞬間、

ユノの声が聞こえた。

「え？」

一斉に向けられた視線にビクッとしたら、スッと

ユノが私を引き寄せて肩を抱いた。