LOVE～CM (ページ7)

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見たことのない表情に

思わず後ずさりした。

シムくんがサッと手を離してくれた。

でもわたしたちの前に立った時にはいつものユンホ

さんだった。

YH 「シムくん。だっけ？

近くで見たらほんとイケメンだなぁ。

もうバイト慣れた？」

CM 「はい…」

YH 「2人とも、そんな顔しないで笑

歩いてくるときに見えてたよ。

きっとAが外で待とうとしたのを、シムくん

が止めてくれてたんだろ？」

「オッパ…うん、よく分かったね。」

YH 「Aの考えそうなことだよ。」

「えぇっ！」

ユンホさんはクスッと笑うと、

「あいつらのとこに行くと帰るの遅くなりそうだか

ら、このまま出ようか。」

そう言ってシムくんを見た。

YH 「じゃあ、またな。」

CM 「お疲れさまでした。

Aちゃんも、またバイトで。」

……………Aちゃんって初めて呼ばれた。

「う、うん、またね。」

あまりの驚きで返事が遅くなったの、ユンホさんに

気づかれてないといいんだけど。

家に着いて、お互いシャワーを浴びてソファに座る

と、ユンホさんが携帯を取り出した。

YH 「帰るときに更衣室に11月からのシフト貼って

あったよ。写真撮ったから送るよ。」

「ほんと？ありがとう。」

YH「いい加減、コピー欲しいよな。

なんで張り出すだけなんだろ。

てかさ。

Aとシムくんってすげえシフト被ってんな。

…合わせてんの？」

責めるような口調にびっくりして、

咄嗟に何も返せなかったけれど、数秒後、

我にかえって少し大きな声で叫んだ。

「そんなことしてないよ！！」

YH 「そっか……ならいいんだけど。

ごめん、俺、かっこ悪…」

そう言って頭を抱えたユンホさんを、

そっと抱きしめた。

バイトに入る曜日、変えよう。