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YH 「バーベキュー？」
その日、
久しぶりに早く帰れるから、と言われた私は、
ユノの家にお邪魔していた。
「そう、ゴールデンウィークに。
予定のない日を聞かれてるんだけど、ユノは
ゴールデンウィークは帰省するんだよね？」
…返事が返ってこなくてキッチンからリビングを
振り返ったら、ユノは何か考えているようだった。
「ユノ？」
YH 「あぁ、うん、ごめん。せっかくの連休なんだ
けど友達の結婚式もあるから、帰省するよ。」
「ううん、中々帰れないもんね、仕方ない。」
YH 「…一緒に来る？」
突然後ろから抱きしめられたかと思ったら、
耳元でそう囁かれて、ゾクッとした。
いつのまにキッチンに入ってきたんだろう。
「っ…い、いかないよ。私招待されてないよ。」
YH 「結婚式にじゃないよ笑
俺の実家。」
そう言うと、薄手のニットの裾からゆっくりと
手を入れてきた。
「ユ、ノ…」
実家？！それはまだ私にはハードルが高い…
でも、自分から言ったくせに、ユノはすでに行為に
夢中で、からかわれたんだなと思った。
YH 「チャンミナも来るの？」
ベッドに運ばれて散々愛されたあと、私はぐったり
していて、あぁ、バーベキューの話か、と気づくの
に数秒かかった。
「ん…バーベキュー？だよね？シムくんも予定が合
えば来ると思うよ。
グループLINEに名前があったから。」
YH 「だろうなぁ。
俺もいなくなったし、チャンスだもんなぁ。」
「何が？」
YH「んー？何でもない。
やっぱ近々実家連れてこ。」
そう言うとギューーっと抱きしめられた。
この幸せが、
誰かと誰かの契約の上で、成り立っていたのを
この時はまだ知らなかった。
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作者名：ｻﾗ
| 作成日時：2018年9月30日 20時
