LOVE～CM (ページ14)

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実家暮らしの私。

今日はちゃんと彼氏の家に泊まると

言ってきた。

ユノが嘘はダメだと言ったから。

今帰ったら、ユノ大好きなうちのお母さんに、

逆に心配される。

でもイブに誘える友達とか…いない。

ソヨンは確か夕方からバイトに入っていたし、

大学の友達は彼氏持ちが多い。

地元の友達だと親にバレる。

俯き加減でフラフラ歩いていたと思う。

駅に向かう途中、バイト先の近くを通ったところで

ぐいっと腕を引かれた。

段ボールに入ったポケットティッシュと、

背中にカラオケ店のロゴが入ったネイビーのベンチ

コートを着たシムくんが目の前に現れた。

カラオケ屋の1番面倒な仕事、ティッシュ配り。

それの真っ最中と思われるシムくん。

こんなダサいベンチコートまで似合う。

CM「俺、17時までなんだ、今日。」

「は？」

CM 「待ってて。どっか、行こう。」

そう言うと、私の返事も聞かず、シムくんはすぐに

ティシュ配りを再開した。

唖然としながらその背中を見つめる。

「フフっ…」

ティッシュ配りに戻るタイミング、早っ笑

そんなどうでもいいことで急に笑えてきた。

最近、ゆっくり本屋とか行ってなかったなぁ。

あ、でもあと2時間ちょっとある、漫画喫茶とか…

久々じゃない？

私は俯くのをやめて、

最近出来たという、

友達お勧めの漫画喫茶へと向かった。