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2回目以降の会議もずーーっと渡辺翔太に
穴が開くほどじーーっと見られ続けていた。
何を発言するにも
「Aさんの案がいいと思います」。
何か迷えば
「Aさんどー思いますか？」。
何か決定を迫られれば
「Aさんが良いって言うならいいと思います」。
「何で避けんの？」
休憩時間になって耐えきれずに会議室を飛び出すと
追ってきた足の速いいじめっ子に捕獲されて
給湯室に無理矢理押し込まれた。
「ふ、普通にお手洗いに用事があって」
「目線も合わせねーし聞いてんのにこっち見ねーし。
何？俺ってお前からは見えてないわけ？」
「…気のせいですよ全部」
「じゃあこっち見ろよA」と急に顎をくいっと上げられて視界は渡辺翔太の綺麗な顔でいっぱいになる。
うわ、やばい、肌すごい綺麗……
じゃなくてこんな至近距離むりむりむり。
「なにするんですか！」と押しのけようとする手も掴まれてだんっ！と壁ドンというやつをされる。
「これ壁ドン…じゃ」
「壁ドンですけど。だってお前が全然こっち見ねーから」
「じゃあ、どんな用事か…早く言ってください」
「…言ったな？今から言うやつ絶対聞けよ？」
「今日こそ一緒に昼メシ食え。
無理なら待ってるから一緒に帰れ。…どっちか選べ」と
3.2.1…と勝手されるカウントと共に顔を近づけられてしまって、
「っめしを食います！！渡辺さんと一緒に！！」
と叫んでいた。…しかも変な口調で。
するとフッと笑った渡辺が私の頭を突然ぽんぽんして
「さんきゅ。楽しみにしてる」と言って颯爽と会議室へ帰って行った。
「…、なんなの、…あの人は」
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「どれが1番安いでしょうか…」
「ぐはははっ！！え、値段で決めんの？お前」
なわけないでしょと思いながら
「…奢るとか言われたので」と呟くと
またいじめっ子は私に向かって優しく微笑んで
「んなの気にすんなよ。好きなもん食っていーから」と呟いた。
その時私の中の悪魔は
「どーせまた何か裏がある。信じない方がいい」と言った。
対して天使は
「渡辺くんだって大人になったんだよ。信じてあげたら？」と言った。
私はどちらの言葉を聞けばいいか分からなかった。
「じゃあ次は一緒に帰れよ。…送ってってやるから」
だけどそんなのを聞いたら
ああ、やっぱ悪魔が正しいじゃんって、この人すごいしつこいじゃんって思った。
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
