. ページ47
.
「レンが…違う部屋にいる」
『……ねえ、A。今から言うこと…落ち着いて聞いてくれる？』
「何？どうしたのななちゃん」
突然嫌な予感
心臓をぎゅうっと鷲掴まれたようなそんな感覚だった。
突然ななちゃんは私たちの馴れ初めや彼についてどこまで知っているのかを矢継ぎ早に聞いてきた。
彼は目黒レン。2個年下。投資や株でお金を稼いでいる。
あれ、私…それ以外レンのこと何も知らないって今更気づいた。
『あのね、本当に落ち着いて聞いてね。
…さっきばったり会ったでしょ？
その時照がね、目黒さんのこと何かどこかで見たことあるって思ったんだって。
…ねえ、目黒さんの下の名前、本当にカタカナなの？』
質問の意味がわからなかった。
だけど自信をもってイエスとも言えなかった。
私は彼が婚姻届にそう書いたという事実しか知らないのだから。
そしてそれは彼自身の手で役所に出された
段々と鼓動が速くなっていく
その先を聞いたら終わりな気がした
『……多分だけど、彼の名前はハスって書いて“ 蓮 ”なんじゃない？
なんで照がそう言ってるかって言うとね
その名前をある事件の捜査名簿で見たからなんだって。
ねえ……この意味わからない？』
待って、わからない、どういうこと？と言いながら
頭の中では何となく“ まさか ”がよぎっていた。
そしてそれはななちゃんの言葉と＿＿＿
『……これは一般には公表されてない捜査情報らしいんだけどね、
“ 目黒蓮 ″は……
数ヶ月に起きた
××殺人事件の容疑者候補なの』
一致。
言いようのない寒気と吐き気が沸き起こる
突然の出会い
互いに運命を感じた
初めて会った気がしなかった
彼に好きだと言われて愛され私も彼を愛した
彼は私に関わる誰とも会おうとしなかった
彼は嘘がつけないと私に言った
だからそんなはずはない
行き遅れから逃げなきゃと思って
今までのついてなさは全て彼に出会う伏線だったと信じて疑わなかった
でもそれは…数ヶ月前に私の住んでたマンションで起きた事件なんだよ？
「＿＿＿どうした？A」
背後から彼の威圧的な温もりを感じた
ねえレン そんなわけないと言ってよ
あなたは私が数ヶ月前にすれ違った
黒いコートで凶器である傘を持った
End
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2228人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
