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私の人生は色々とついてなかった。
幼い頃は誘拐未遂に遭ったし、
中学生の頃は階段から落ちて九死に一生を得た。
大学生の頃はひったくりに２度遭ったし、
何ヶ月か前はマンションで物騒な事件が起きた。
そして最近は周りの人が立て続けに結婚をして
こういうののほうが地味に辛いんだよな、と思ったりして酒を呷った。
いつもついてなかった私がここにきてこんな幸せに出会えた。
今まであまりいいことが無かったのは
もしかして彼に出会うためだったからじゃないか？なんて
スピリチュアル的な思考に侵されるほど毎日毎日美しい彼を見てそう思った。
「どうした？そんなジロジロ見て」
「…んー？知りたい？」
「うん。気になる。言ってみて」
「へへ、言わないし教えなーい」
「ウゼえ〜笑」
「まじでなかなかのウザさ」と言いつつ彼は私の後ろを回ってギュッと抱きしめてくる。
抱きしめる力が強い。
甘い甘い香りが私を包むと胸の奥がきゅっ、となる。
…結婚、急がなくて本当に良かったって思った。
「ねえレン。
レンはモテるはずなのに本当に私で良かったの？」
「Aがいい。
こんなに人を好きって思ったの初めてだから」
「私もレンに会えて良かった」
「ねえ、買い物行こ？」と言って振り返ると、
レンは返事をするようにちゅっとキスをした。
どこに出かけても私たちはずっと手を繋ぐ。
片時も離れたくないほどずっと触れていたかった。
「これAに似合いそう」
「え？ほんとに？」
「まあ何でも似合うと思うけどね」
「あれ…A？」
振り返った先に
ななちゃんが例の婚約相手と仲良く手を繋いで立っていた。
私は驚いて
咄嗟にレンの手を離して2人に駆け寄る。
「あ、はじめまして！」
「どうも」
「例の彼？」と私が聞くとななちゃんは幸せそうにコクコク頷いて「照。警官なの」と彼の腕に絡みついた。
私もレンを紹介しなきゃと思って振り返ると
彼は見たこともないほど冷たい表情をしてこちらを見ていた。
レン？と言うとふっと顔を背けて
ななちゃん達に無愛想に軽く会釈しただけだった。
「ごめん、彼人見知りで。
この前話した目黒レンさん。私の…旦那さんです」
居た堪れない気持ちでおずおずと紹介すると
彼女はそんなに気にしてない素振りで「めっちゃイケメンだね！！」と興奮していた。
でも私は戸惑いを隠せなかった。
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
