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乗せられたステンレスの作業台の冷たさが
背中からひんやりと伝わった。
それに反して上からは熱っぽい視線。
乗せきれずに投げ出された太ももより下を
両足ともがしっ、と掴まれていて
ニヤリと口角をあげる彼は私の足と足の間に入り込んで愉しそうにまじまじと見下ろしている。
今にも襲われそうなその状況に思わず眉を顰めた。
「うわあ、絶景絶景。サイコーだね」
「……言ってることも行動もやばいよ」
「うん、俺もね割とそう思う。
けど安心して。ヤな思いはさせないから」
「スリルがあって楽しいね、コレ」と彼は笑う。
その無邪気さがゾクリとするほど恐ろしい。
さっきまでほとんど会話すらしたことがなかったのに。
…何でこんな風になるのかほんっとうに意味がわかんない。
「ほら。パン屋の子はパンが嫌いになるとか言うじゃん？
食わされすぎて。俺もそんな感じだったの。
だけど不思議とAちゃんが作るものは大丈夫みたい。俺。」
「オーナーとか他の人いると近づけなかったからこーするしかなかったんだ。…ごめんね？」と
全然反省なんかしてないのに謝らないでほしいな、なんて。
じゃあいただきます、と私の耳元で囁くと
うなじをつ…っと唇でなぞり始める。
くすぐったくて声をあげるたび
「その声可愛いね、やばい」と逐一教えてくれる。
「……っ」
「ねえ、可愛いって言ってるじゃん。
声我慢しないで？」
「…」
「えー？なぁに、その顔」
余裕な表情で私を見下ろすラウール氏は魔の手を緩めず私の服の下からそっと手を侵入させてきた。
私はすかさずその手を掴む。
そして、彼の首から垂れている学生服のネクタイを掴んで引っ張った。
「えっ、わっ、…は？」
「…大人舐めないでくれる？僕ちゃん」
掴んだ反動で起き上がるとぐるりと彼の肩を逆に押し倒す。
すかさず今度は私が彼を見下ろして
ネクタイは掴んで引っ張ったまま
顔の横に手をついてキスをした。
唇を離すと、
訳がわからないと言う顔で呆然と固まるラウール氏。
「同級生はそんなやり方でオトせたかもしれないけど私は全然だよ？…まだまだ甘いね、」
もう一度唇を重ねると、
彼の目は完全にスイーツの虜になるお客様と同じになってた。
むかつくもん
この食いしん坊に色々教えてあげてなきゃ、と
私はニヤリと口角をあげた。
End
0 8 / Adulterous Lover(不倫相手) × Green.→←.
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
