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「A教授に頼まれて今日からここのアトリエで講師をさせて貰いますう、向井康二です〜よろしくどうぞ！」
最初こそ先生は調子が良かった。
ただ私がモデルとして先生を含めた数人の生徒さん達の前で裸になった途端、
先生は白目を剥いてぶっ倒れた。
「あの…大丈夫ですか？」
「あかん、恥ずかしいとこお見せしてしまって…
…ダサ過ぎて死にそうやもう」
「今日は生徒さん達に帰って頂きましたから」
「はぁ、すんません」
「本当に大丈夫ですか？」と顔を覗き込む私のバスローブの胸元を見て先生はまた白目を剥きかける。
そして自らハッ！となって、
「ええい！俺に近寄るなぁあ！！」と言って5mくらいスライディングで滑って離れてしまった。
「え、どうしたんですか…？先生、」
「どーしたもこうしたもないっ！
身体がもう…えろすぎるわぁ！！！！」
「デッサンやクロッキーで見慣れてるでしょ！？」
「んなっわけないやん！恥ずかしゅうてしゃあないわ！」
「モデルは教授の娘言うから芋女想像しとったら、
おい…ドえらいべっぴんやで、こんなん詐欺やろ」と
よく分からないことをブツブツ言って唇を噛んでいた。
でも女慣れしてないのはよくわかった。
お父さんからしても生徒さんからしても
モデルと先生が変な関係になってややこしくなるのは困るっていうのは私もわかってたし、
むしろその方が都合がいいと思った。
「向井先生。先生は単位がかかってるんでしょ？」
「うっ…せやねんなあ、…それやねんなあ、」
「じゃあこんなの乗り越えないと。その内慣れますよ」
「……ほんまかいな？」
「むしろいっぱい描いてください。
私も最初は恥ずかしかったけど慣れました。同じですよ」
と言ってゆっくり先生に近づいた。
固まる先生の手を取って顔を覗き込むと、
「じゃあまずこれを着たままの私を描きましょうか」
と先生に向かって笑った。
先生は絵を描いているときはまるで別人だった。
さっきまでピーピー言ってたのが
嘘みたいに。
描き終えたクロッキーを見て息を呑んだのを
私は今でも覚えている。
…絵の中の私が生きている、と思った。
「すごい！！素敵です、向井先生！」
「……素敵、は…Aさんやで」
そしてどう言うワケか
私はこのウブな先生に熱烈に惚れられてしまい、
今現在はなんと恋仲に至る。
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Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
