. ページ24
.
「はい、お待ちください」と電話口と同じ耳触りの良い声が聞こえてきて、
少ししたらガチャリとドアが開いてこの子のご主人が勢いよく出てきた。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」と開口一番に言って頭を軽く下げた彼は何処かで見覚えがあった気がした。
……ん？あれ？？？もしかしてだけど…
「あの、もしかして…」
「？はい、」
「間違ってたらごめんなさい、…テレビで見た気がします」
そう言うと目の前の男性はふふっ、と笑い
「バレちゃいました？」と優しい声で認めた。
ふっ、と微笑むその表情にドキッとする。
「僕、宮舘涼太っていいます。一応アイドルしてるんです」
「で…すよね！金曜日の夜とかにお見かけした気が」
「ははは！その言い方面白いですね」
「ここじゃなんなので、中へ入りませんか？」と
彼は快く一般人の私なんかを家に招いてくれた。
外観からしてめちゃくちゃ綺麗なマンションは
中もすごく綺麗だった。
「あ、Aさん。ここにかけてください」
「あ、はい、ありがとうございます」
「今飲み物淹れますね」
「いやあ本当にありがたい。貴女はコイツの命の恩人ですよ」と言いながら宮舘さんは私の前に可愛いティーカップをことりと置いた。
「じゃあさっそく、」
「元気だったか？レインボーローズ」
レインボーローズ、…この子の名前だということを
理解するのに数秒かかる。
彼にその子を返すと
すごく安心したような顔で指に乗せて戯れていた。
レインボーローズ…くんもすごく嬉しそうに
宮舘さんの肩までよちよち登っていって毛繕いをしていた。
「本当にありがとうございます。
コイツを保護してくださって」
「いえいえ。
お利口さんだからすぐに飼い主さんを見つけられて良かったです」
「あの…このゲージはわざわざ買って頂いたんでしょうか？」
「だとしたら色々お返ししなくては、」と彼が言うので慌てて制止をする。
「違うんです！実はうちにもセキセイインコが居まして。その子が前に使ってたゲージなんですよ」
「え！そうなんですか？」
クールな印象だった宮舘さんがすごく驚いて目を見開いていた。
同じ種類の子を飼っているという親近感が湧いたのか
もっとニコニコしながら彼は
「いやあ、すごい偶然ですね〜」と言った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2229人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haruno(プロフ) - シキさん» シキ様、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません…🙇♀️🤍のお話気に入って頂けて良かったです🥹 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - mikuさん» miku様、お返事が大遅刻の大遅刻で大変申し訳ありません…今更…🙏🙇♀️最後まで読んでくださり本当に有難うございます…！そんな風に言って頂けて本当に嬉しい限りです🥹 (7月29日 19時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - どのお話も最高にドキドキしました！特にラウのお話が好みすぎて…！もしよろしければ続きもみてみたいです！よろしくお願いします！ (2023年4月21日 17時) (レス) @page50 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 全部が最高でした！続編があったら読んでみたいです(_ _) (2022年11月5日 10時) (レス) @page48 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - みきさん» みき様、リクエストありがとうございます…！こっちも多分なんですが、ふっかさんのお話の方が長編化の可能性あるかもです…！あくまでかもなんですが（ ; ; ） (2021年9月5日 8時) (レス) id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haruno
| 作成日時：2021年8月12日 3時
